『LACH DOCH MAL』の3曲目は【SERENADE TO A CUCKOO】(以下【カッコーのセレナーデ】)。


 【カッコーのセレナーデ】は,正にピアノで“歌う”セレナーデ! 山中千尋アドリブが幾重にも表情を変えながら,さわやかに駆け抜けていく!

 ベースの“重い”入りがウソのように,山中千尋ピアノが“ファンキー”に踊り出す!
 54秒からの倍音のピアノは高音につられて,今にも羽ばたきそう。そして1分20秒からのロング・ソロは山中千尋の“ショータイム”! 正に空中を舞い上がり,右に,左に,急降下に,急上昇。実力者だなぁ。
 このアドリブ山中千尋が熱心なジャズ・ピアノの求道者であることの証し。2分36秒からのフレーズなどは,ソニー・クラーク風のタッチ満載であるが,これが完全に山中千尋の“個性”として聴こえるから不思議 → さすがである。

 それにしてもこの選曲センス! 【カッコーのセレナーデ】って,こんなにピアノに合う曲だったんだ。山中千尋のアンテナは“ビンビンの敏感”である。

CHIHIRO YAMANAKA : Piano
LARRY GRENADIER : Bass
JEFF BALLARD : Drums
JOHN CARLINI : Banjo