2006年08月22日
松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ
なんとなく,夏と言えば“ラテン・フュージョン”! “ラテン・フュージョン”と言えば“大御所”松岡直也である。やはり“ホット”な夏には,この“分厚いリズム”が恋しくなる。基本的にラテン,サルサ系のリズムは大体どれもワン・パターン? リズムの微妙な違いは管理人には正直よく分からない。
ではどれも同じに聴こえるかと言うとそうではない。同じリズムが鳴っているようで,そこにはトラック毎の個性がある。
イントロの数音で「あっ,このトラックだ」と判別できる。不思議なものである。
この“なぞ”を解くカギがある。そう。それこそ松岡直也のピアノとシンセサイザーが織りなす“唯一無二”の音作りにある。
音楽活動50年以上のキャリアを有する歴戦のツワモノは,ジャズ/フュージョンのみならず,映画・TV・CM界でも大活躍。他のアーティストのプロデュースもするし,日本レコード大賞の作曲賞&編曲賞も受賞している。なんともマルチな才能である。
しかし松岡直也,最大の才能こそ“ラテン・フュージョン”! ラテンのリズムの使い方が上手いのだ。
無理なくスイスイ,極上のメロディを“分厚いリズム”へと乗せていく。彼自身のピアノの音だけではない。強力なリーダーシップでバンド全体をもコントロールしていく。
この優れたバランス感覚が,イントロの数音でそれと分かる,トラック毎に特有の“彩り”を添えているのである。
そんな松岡直也が強力に“夏”を意識したのが『WATERMELON DANDIES』(以下『ウォーターメロン・ダンディーズ』)!
しかしこの夏は「盛夏」「汗だくの夏」「情熱の夏」と言った“燃える”世界ではない。もっと“ほのぼの”とした,きらめく夏の想い出! 何と言っても「スイカ男」がテーマなのですから…。
金魚売り,風鈴売りのような,それはそれは“風情”感じる「小学生の頃大好きだった」夏の音なのである。楽しい長〜い夏休みの音。スイカ割り? スイカの丸かじり?
夏休みの想い出が多岐に渡っているように『ウォーターメロン・ダンディーズ』も実にカラフル!
“ラテン・フュージョン”と一言で片づけるのは実に勿体ない。タンゴ,サックス,ボーカルなど,いつもの松岡直也では“お耳にかかることの少ない”編成も新鮮だ。
『ウォーターメロン・ダンディーズ』の“目玉”は3曲のボーカル・ナンバーだろう。歌入りだから好きとか嫌いとか,そんな次元を飛び越えて無条件に楽しめる。自然と身体が反応してしまう。「ボーカル=リズム楽器」説もまんざらウソではない。
このいい感じのJAZZYさ,けだるさこそ,松岡直也の夏! “ラテン・フュージョン”の夏! いよっ,スイカ男!
(1986年録音/32XL-151)
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この記事へのコメント
1. Posted by
wata
2006年09月18日 15:35
このたびはコメントいただきありがとうございました。
(すみません、ご挨拶遅れまして。)
>分厚いリズム
ってどんな・・?と首をかしげるぐらいジャズには疎いワタクシですが、内容は読んでいて面白かったです。
(すみません、ご挨拶遅れまして。)
>分厚いリズム
ってどんな・・?と首をかしげるぐらいジャズには疎いワタクシですが、内容は読んでいて面白かったです。
2. Posted by
セラビー
2006年09月18日 16:58
wataさん,コメントありがとうございます♪
最高にお褒め頂きありがとうございます。「ジャズには疎いワタクシですが、内容は読んでいて面白かったです」って,正に「アドリブログ」の目指すところなんですよ。今度は実際に“音”を楽しんでくださいねっ。
最高にお褒め頂きありがとうございます。「ジャズには疎いワタクシですが、内容は読んでいて面白かったです」って,正に「アドリブログ」の目指すところなんですよ。今度は実際に“音”を楽しんでくださいねっ。
3. Posted by
BLUE LIFE
2006年09月19日 23:37
86年でしたか。これも貸しレコード屋さんで借りたような気がします。
4. Posted by
セラビー
2006年09月19日 23:53
BLUE LIFEさん,コメントありがとうございます♪
iPod時代の昨今,86年の貸しレコード屋の風景って,もう二度と見ることのできない貴重な残像ですね。
BLUE LIFEさんはその風景に“ドップリ”溶け込んでいらっしゃったんですか?
iPod時代の昨今,86年の貸しレコード屋の風景って,もう二度と見ることのできない貴重な残像ですね。
BLUE LIFEさんはその風景に“ドップリ”溶け込んでいらっしゃったんですか?
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