アナログレコード

 『SILVER RAIN』の6曲目は【MOONLIGHT SONATA】(以下【ムーンライト・ソナタ】)。


 【ムーンライト・ソナタ】は,説明不要のクラシックの有名曲である。そう。ベートーベン作,通称“月光”である。
 しかしマーカス・ミラー“大アレンジ”の,このトラックに関しては少々説明が必要かも知れない。なぜなら,完全にジャズフュージョンのテイストに“ハマッテいる”からだ。

 いやぁ。マーカス・ミラーのこの“解釈”はどこから湧き出てきたのだろう。ユニゾンについては原曲がそうだし驚きはしないが,あのアルペジオをローズ・ピアノで奏で,あのメイン・テーマをベースで奏でるアイディアには感服しないわけにはいかない。
 楽器の“響き”もいい! ユニゾンを奏でるテナー・サックストランペットも,クラシックの代表楽器としてではなく,ジャズの代表楽器としての“鳴り”で共鳴している。
 4分46秒からのバス・クラリネットエレキ・ギターも加わった「大合唱」では,フュージョン色に染め上げられた“月光”の荘厳な雰囲気を見事に醸し出している。

 3分26秒から始まるマーカス・ミラーベース・ソロも実にエモーション! 特に4分21秒からの“泣きの連打”は,本家ベートーベンも真っ青,いや想像以上の仕上がりだろう。
 ジャズフュージョンの天才・マーカス・ミラーが,クラシックの天才・ベートーベン越えを果たした瞬間である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

MARCUS MILLER : Bass Guitar, Fender Rhodes, Bass Clarinet, Keyboards, Synth Dream Chords
ROGER BYAM : Tenor Sax Solo
LUCKY PETERSON : Guitar
POOGIE BELL : Drums
DEAN BROWN : Guitar
PATCHES STEWART : Trumpet
BERNARD WRIGHT : Additional Keyboards


SILVER RAIN
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