『GROOVY』の1曲目は【C−JAM BLUES】(以下【C ジャム・ブルース】)。

 イエーイ,イッツ,グルーヴィー! 【C ジャム・ブルース】が流れ出すと,思わずそう叫びたくなる。
 必死で叫ぶのを我慢しようとも,勝手に身体が反応してしまう。この強烈なノリは最高のスイング! ジャズはこれだからやめられない。

 【C ジャム・ブルース】の中に“ジャズ・ピアニストレッド・ガーランドの魅力全てが垣間見えている。
 コロコロと流れる右手のアドリブ。軽やかにキメまくる必殺のフレーズがメチャ気持ちいい。4−2の裏を刻みまくる左手のバッキングはベースドラムと見事に絡みつきトリオでの演奏とは思えない,大迫力のビートを生み出している。
 ドラムレッド・ガーランドの“狙い通り”フィリー・ジョー・ジョーンズではなくアート・テイラーで大正解だろう。

 イントロから続くCの12小節を小気味よいテンポで料理していく。プロのジャズメンであれば,こんなのお茶の子さいさい,なのだろうが,これはもろ「レッド・ガーランドの音世界」。ため息ものである。

 テーマ終わりから“怒濤のアドリブ・ラッシュ”が続くが,これが心地よくて何度繰り返し聴いても疲れない。個人的には1分29秒から2分48秒までの“連続コロコロ”をこよなく愛する。

 5分10秒,16秒,22秒,28秒のバッキングがカッコイイ。このパートだけなら管理人でも(勿論誰でも)出来そうなので,代わりに弾かせてもらいたかったなぁ。 ← おっと,こんなこと書いてるからレッド・ガーランドが“トウシロウ”と思われてしまうんですかね?

 
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ARTHUR TAYLOR : Drums

GROOVY-1
GROOVY
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詩編21編 長く続く命が王に与えられる
デイブ・ウェックル 『ハード・ワイアード