『SOPRANO SAX』の2曲目は【MOONLIGHT IN VERMONT】(以下【ヴァーモントの月】)。

 【ヴァーモントの月】でのズート・シムズは“そっと優しく”ソプラノ・サックスを奏でる。
 テナー・サックスで時折聴かせてきた“ブロー”とは対極にあるジャズ・スタイル。

 この“そこはかとない心地良さ”は【ヴァーモントの月】自体がバラード名曲という理由もあるのだろうが,管理人に言わせればズート・シムズの“優しい”人間性がそのまま表現として“にじみでた”結果に思えてならない。
 正に“心が揺さぶられる”真の“癒し系”ナンバーである。

 1分11秒からのソプラノソロでの,ごくわずかな強弱を聴き逃さないでほしい!
 メゾ・ピアノピアノの間を行き来するのが,ズート・シムズの内に宿る“ジャズメン魂”そのものであろう。

 これ以上はあえて解説しない。分かる人には分かると思う。分からない人は是非,分かるようになるまでCDを聴き込んでいただきたい。← 高飛車ですみません。どうぞお許しを。 

 2分23秒からのレイ・ブライアントピアノソロが抜群の雰囲気を醸し出している。何か特殊な録音テクニックを使用したかに思える,キラキラと透き通るように昇華した“音色”にも大注目! 「アドリブログ」ナイス・サポート賞金賞受賞作!

 
ZOOT SIMS : Soprano Sax
RAY BRYANT : Piano
GEORGE MRAZ : Bass
GRADY TATE : Drums

SOPRANO SAX-1
SOPRANO SAX
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