『TIMELESS』の2曲目は【FLOWER WALTZ】(以下【花のワルツ】)。


 【花のワルツ】は,ハートフォード生命のCMタイアップだったので,聴き覚えのある方もいらっしゃると思う。小林稔侍主演「年金の達人・ほのぼの家族篇」と言えば分かるだろうか?
 あの「ほのぼの」とした感じは,そっくりそのままSayaの音楽世界とつながっている。

 【花のワルツ】は,チャイコフスキー作「くるみ割り人形」の中の一曲。筋金入りの音楽オンチでもない限り,この【花のワルツ】を耳にしたことがあるはずだ。幾人もの名演奏家の幾つもの名トラックを聴いてきたはずなのである。

 それなのにイントロの2音,3音だけで,過去の名演では感じ得なかった“何か”が,今から始まる名演を期待させてくれる“何か”がある。ウキウキ,ワクワク,ルンルン,ランラン。 ← なにも春が近づき,頭がおかしくなったわけではありませんよ。Sayaピアノがそうさせるのです。

 実際,イントロのコロコロ&キラキラとした感じだけでなく,1番だけで説明すれば50秒,59秒,1分8秒,1分17秒と続く例のキメ! このキメがSayaらしい。かわいくも繊細なタッチで,身をとろとろにさせられてしまう。
 全体にはポップなラテンのノリであり,華やかなサウンド。2分8秒からのピアノ・ソロが全速力で一気に駆け上がる。
 とっても“チャーミングな”ジャズ・ピアノである。

SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass
CHRIS CAMOZZI : Guitar
MIKE SPIRO : Percussion