ジャズフュージョン名演名盤サイトは数あれど,その多くはアルバム全体を批評したものばかりである。
 しかしジャズフュージョンの真髄であるアドリブインプロヴィゼーションの冴えは,アルバム全体の中にどのくらいあるのだろう…。

 それはジャズメンからの一瞬のプレゼント! 多くても1曲に数秒,数十秒であろう。それゆえ批評の対象はあくまでもトラック単位!
 アルバム単位の批評がもてはやされる現代にあって,アドリブログは,敢えてトラック単位でのレビューを記すことにこだわった。

 レビューの読み方はこうである。
 まずは紹介するジャズメンやアルバムについての概略を述べることにする。各トラックの評価は,そのアルバム全体の中での位置付けや,前後のディスコグラフィーといった大きな文脈の中で評価すべき,とする偉大な諸先輩たちの意見に全く持って同意せざるを得ないからだ。
 次いで各トラック単位の批評へと続く。具体的に何分何秒後のどのフレーズがどうなのか,なぜそうなのかを指摘する。
 最後に表題にも注目してほしい。そこにはそのアルバム,トラックの総合評価が五つ星で評価されている。是非,視聴の参考にしてほしい。

 以上,編集指針について理解したなら,早速紹介されたCDDVDと腰を据えて向き合ってほしい。レビュー片手に耳を傾けるなら,そう,あなたの心の奥底にも“魂のフレーズ”が鳴り響くことであろう。

 ( と,カッコつけて書いてはみたが,トラック批評に決めたのは,ほら,アルバム単位だとお小遣いがあれでしょ? 1枚1記事より1枚10記事の方が,グリコ風に表現すると“1粒で10度おいしい”からに他なりません。後付とはいえ,我ながらグッド・アイディア。結果オーライです。 )

 一筆入魂のLIVEレポートスーパートリビアの読み残しもないように…。

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創世記2章 人間の創造とエデンの園
チェット・ベイカー 『ジェームス・ディーン・ストーリー