アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

エディ・ヒギンズ / あなたは恋を知らない5

YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS-1 『YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS』(以下『あなたは恋を知らない』)こそが,エディ・ヒギンズの“最高傑作”である。

 『あなたは恋を知らない』は,エディ・ヒギンズ自らソロ・ピアノに合うと選曲した既発表曲の再演集。エディ・ヒギンズ好きとしては,王道のピアノ・トリオとの既発テイクとの聴き比べも楽しみの1つと購入前は思っていたのだが,未だに聴き比べはしていない。

 もう,何て言うか,エディ・ヒギンズの圧倒的に美しい小品集を聴いていると,ピアノ・トリオだから云々,ソロ・ピアノだから云々などは不毛の作業に思えてしまう。
 とにかく,エディ・ヒギンズジャズ・ピアノが“語りかけてくる”。警戒していないと一発で心の中に入ってくる。ハートを盗まれるとは正にこのことだ。

 “手垢のついた”有名スタンダードのオンパレードなのに,これほど素直な魅力に満ちているアルバムは余りないと思う。それは達観したエディ・ヒギンズの愛が込められているから…。← ロマンティック風?
 とにかくイントロからAメロに入るまでが最高で,その後のアドリブの麗しい歌いっぷり! 1つ1つのフレーズが日々の喧騒を忘れさせてくれるような,本当に美しいピアノが頭の中で鳴り響く…。← ロマンティック風2?

 おおっと,つい褒めすぎてしまった。『あなたは恋を知らない』の本質は“大仰な”アルバムなどではないところ。『あなたは恋を知らない』の魅力を文章で表現するなら「子犬のようなかわいらしさ」という感じかなぁ。

 優雅で穏やかに,時折ユーモアを交えたような軽快なタッチもあり,エディ・ヒギンズの“懐の深さ”を感じずにはいられない。シンプルで暖かく優しい音に包まれていく。巧みなピアノで表現される詩的情緒の世界にどっぷりと耽てしまう。
 心に突き刺さる演奏ではないが,これだけは伝えたい,と言うパッションが感じられる。聴けば聴くほどメロメロに魅了されてしまう。思わず小さなガッツポーズをとってしまう。

YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS-2 管理人は「好きなピアニスト・MY TOP10」に入れてしまうくらいに“飾らない”エディ・ヒギンズの演奏が大好きなのだが,それもこれも『あなたは恋を知らない』で完全KOされてしまった経験による。
 正直『あなたは恋を知らない』と出会ってから,熱心にエディ・ヒギンズを聴き直す日々。すなわち「宝探し」に没頭したものだ。

 最近,あんまりエディ・ヒギンズを聴かなくなっていたのだが『あなたは恋を知らない』を聴いてから,久しぶりに“エディ・ヒギンズ漬け”の毎日を送っている今日この頃です。

  01. When You Wish Upon A Star
  02. My Funny Valentine
  03. Detour Ahead
  04. Beautiful Love
  05. Dance Only With Me
  06. Danny Boy
  07. All This And Heaven Too
  08. Yellow Days
  09. Skylark
  10. Again
  11. You Don't Know What Love Is
  12. Over The Rainbow

(ヴィーナス/VENUS 2003年発売/TKGV-1001)
(ライナーノーツ/岩浪洋三)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)

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神保 彰 / ジンボ・デ・ジンボ 80's4

JIMBO DE JIMBO 80's-1 結論を書けば,神保彰の『JIMBO DE JIMBO 80’s』(以下『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』)も,カシオペアスクェアの多くのカヴァー・アルバム同様,オリジナル・アルバムを超えることはできなかった。

 ただしそんなの関係ない。『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』は曲がいいのだ。最初から最後までただ聴き流していれば気分が上がる。そんなカヴァー・アルバムの最右翼である。

 「カヴァー・アルバムには良いものが少ない」説を支持する管理人。そんな中で『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』の評価が高いのはオリジナルとフォーマットを変えたのが成功要因としては大きいと思う。
 カシオペア時代はギターキーボードベースドラムで演奏されていたが『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』はキーボードベースドラムである。

 つまりはカシオペアからのギター・マイナスワン。ただし単なるギターレスではない。カシオペアのメインはギター1本。野呂一生抜きのカシオペアカシオペアではなくなるのだ。
 この全てを分かった上で神保さんは,いつもの仲良しギタリストアレン・ハインズを外してきた。それが『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』の“狙い”であろう。

 オトマロ・ルイーズが“歌う”ためのアレンジは,肝となるメロディーさえも微妙に変えてきている。個人的には【ミッド・マンハッタン】はイジッテほしくなかったなぁ。
 実は目立たないが神保さん。今回リズムをかなりイジッテきている。35年かけて『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』のリズムに辿り着いたのだろう。素晴らしいドラミングである。

 特筆すべきはエイブラハム・ラボリエルベースである。『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』のオリジナルは全て桜井哲夫が弾いてきた。
 桜井哲夫ベースはメロディアスなのが特徴的だが,エイブラハム・ラボリエルベースはメロディアス+ファンク

JIMBO DE JIMBO 80's-2 神保彰の名曲が,最初にタイトなドラムが耳に入り,次にファンクベースが腰を浮かし,最後に上物メロディーが遅れて入ってくる。
 そうすると「甦る青春」ではなく「青春」が現在進行形している気分でうれしくなる。だから『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』は,ただ聴き流しているだけで楽しくなれるのだ。

 35年前の名曲は現在でも名曲であった。神保彰の「ルンルン」系はファンキー・ビートで“爽やかさ”プラス&“爽やかさ”UP!
 『ジンボ・デ・ジンボ 80’s』を聴いた翌日は,新アレンジで鼻歌を歌ってしまいます。

  01. Ripple Dance
  02. Sunnyside Feelin'
  03. Mid Manhattan
  04. Fruit Salad Sunday
  05. Street Performer
  06. After Glow
  07. In the Pocket
  08. Touch the Rainbow
  09. Frou Frou

(エレクトリック・バード/ELECTRIC BIRD 2016年発売/KICJ-746)
(ライナーノーツ/神保彰)

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エディ・ヒギンズ & スコット・ハミルトン / 煙が目にしみる5

SMOKE GETS IN YOUR EYES-1 エディ・ヒギンズと来れば“ピアノ・トリオの人”である。『魅せられし心』〜『アゲイン』〜『愛の語らい〜ジョビン作品集』〜『魅惑のとりこ』と,いずれも趣味の良いピアノ・トリオを引っさげて,VENUSの“看板”として快進撃を続けてきた。

 そんなエディ・ヒギンズが「オハコ」を捨てて,趣向を変えたワンホーン・アルバムが『SMOKE GETS IN YOUR EYES』(以下『煙が目にしみる』)である。
 しかし,主役を管楽器に譲りサイドマンとして音楽の全体を支える『煙が目にしみる』を聴いても,不思議とエディ・ヒギンズの印象は変わらない。自分の音楽が変わらない自信があったがゆえのワンホーン・アルバムの制作だったように思う。

 エディ・ヒギンズが『煙が目にしみる』のホーン奏者として指名したのが,これらも“いぶし銀”のテナーサックス・プレイヤー=スコット・ハミルトンであった。
 スコット・ハミルトンと来れば“スイングテナーの人”としてはなはだ有名な名手。エレガントなエディ・ヒギンズピアノの上にスコット・ハミルトンスイングテナーが“しっとりと鳴った”「オールド・アメリカン・スタイル」再現の音楽性が眩しすぎる。

 そう。エディ・ヒギンズがワンホーンで表現したかったのは,自分の中の別の一面,別の引き出しなどではなく,従来のピアノ・トリオ路線の拡大版である。
 スコット・ハミルトンテナーの響きが最高にゴージャスでエロい。そんなスコット・ハミルトンと音を重ねるエディ・ヒギンズの“小躍りするピアノ”に“いぶし銀”のテナーサックスへの満足感が表われている。

 そう。エディ・ヒギンズの心の機微が手に取るように分かるのも,VENUSが誇る「HYPER MAGNUM SOUND」のおかげである。
 エディ・ヒギンズの鍵盤へのタッチが上品なのが分かる。スコット・ハミルトンの息遣いとタンギングが生々しくリアルである。

 ピアノテナーサックスの絶妙なバランスが心を打つ。有名ジャズ・スタンダードの連続なのにどれも新鮮に響く。
 両者とも控えめに演奏しているものの,所々にジャズメンとしてのプライド,自己主張が垣間見られる。

SMOKE GETS IN YOUR EYES-2 ズバリ『煙が目にしみる』はそこがいいのだ。そこが聴き飽きないのだ。エディ・ヒギンズスコット・ハミルトンも優雅に演奏しているようでいて,沸々とメラメラと闘志を燃やし続けている。
 その対象は互いに向けられているようで,その実,内面の自分自身に向けられている。

 そう言えばエディ・ヒギンズと同じ“ピアノ・トリオの人”であるビル・エヴァンスも「オハコ」から外れた管入りアルバムを何枚も制作しているが,そのどれもが「ザ・ビル・エヴァンス」して聴こえていた。

 ホーンを上手に聴かせるべく表面上はソフト・タッチなのに,自分の音楽の創造といつも以上に格闘していたビル・エヴァンス
 そんな自分の音楽に対するこだわりがエディ・ヒギンズビル・エヴァンスを感じさせる最大の理由なのだと思っている。

  01. Melancholy Rhapsody
  02. It's A Lonesome Old Town
  03. You Don't Know What Love Is
  04. By Myself
  05. Smoke Gets In Yours Eyes
  06. Lullaby Of The Leaves
  07. When The Sun Comes Out
  08. Love Letters
  09. When You Wish Upon A Star
  10. All This And Haven Too
  11. You're My Everything

(ヴィーナス/VENUS 2002年発売/TKCV-35100)
(ライナーノーツ/皸羶成)

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スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1995年度(第29回)

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCDLPビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。

 今回は1995年度(第29回)の発表です。

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アコースティック・ブギ★【金賞】.アコースティック・ブギ
日野皓正〜菊地雅章クインテット


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ファースト・ベース★【銀賞】.ファースト・ベース
クリスチャン・マクブライド


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スピリット・オブ・ザ・モーメント〜ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード★【銀賞】.スピリット・オブ・ザ・モーメント〜ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
ジョシュア・レッドマン

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ラヴ&ピース〜トリビュート・トゥ・ホレス・シルヴァー★【ボーカル賞】.ラヴ&ピース〜トリビュート・トゥ・ホレス・シルバー
ディー・ディー・ブリッジウォーター

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ピアノ・クインテット・スイート★【日本ジャズ賞】.ピアノ・クインテット・スイート
大西順子


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オスカー・ピーターソン栄光の軌跡★【最優秀ビデオ賞】.オスカー・ピーターソン栄光の軌跡オスカー・ピーターソン


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ファースト・ベース★【最優秀新人賞】.ファースト・ベース
クリスチャン・マクブライド


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ヒッティン・ザ・スピリット★【最優秀新人賞】.ヒッティン・ザ・スピリット
椎名豊


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NOW JAZZ★【編集企画賞】.NOW JAZZ/ザ・モダン・ジャズ



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黒い炎★【製作企画賞】.黒い炎
 マンハッタン・ジャズ・オーケストラ


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インフィニティ★【最優秀録音賞】.インフィニティ
 マッコイ・タイナー・トリオ・フューチャリング・マイケル・ブレッカー

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A VIEW FROM THE SIDE★【最優秀録音賞】.ア・ヴュー・フロム・ザ・サイド
ザ・ビル・ホルマン・バンド


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 クリスチャン・マクブライドの『ファースト・ベース』が【銀賞】&【最優秀新人賞】のW受賞。

 『ファースト・ベース』)はクリスチャン・マクブライドの考える“ハイセンスなジャズ”を表現するためのベース・アルバム。
 その心は「名コンポーザー=クリスチャン・マクブライド」の存在にある。『ファースト・ベース』の制作のテーマは,クリスチャン・マクブライドのオリジナル曲を如何に聴かせるか!

 クリスチャン・マクブライドの自作曲を,テナーサックスジョシュア・レッドマントランペットロイ・ハーグローブトロンボーンスティーブ・タールピアノサイラス・チェスナットドラムルイス・ナッシュという,クリスチャン・マクブライドの“お耳”にかなった豪華ゲストのジャズメンたちが“入れ替わり立ち替わり”各々の本領を発揮しまくって帰って行く! 演り逃げして帰って行く!
 知ってか知らずか,クリスチャン・マクブライドの自作曲をクリスチャン・マクブライドの狙い通りに,色彩豊かにアレンジしては帰っていく!

 そう。『ファースト・ベース』の真実とは,豪華ゲストの“美味しい”部分だけを抽出して編集された,クリスチャン・マクブライド流の「イントロデューシング・アルバム」である。

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第60回(2017年度)グラミー賞 ジャズ部門-NO.2

 “年に一度の音楽の祭典”第60回(2017年度)のグラミー賞が昨日発表された。

 世間的にはブルーノ・マーズが主要含む6冠受賞。ケンドリック・ラマーが5冠受賞。
 いいや,それ以上に「白いバラ」と「タイムズ・アップ」であろう。ミュージシャンが政治的にも大きな影響力を及ぼすことが証明されたグラミー賞となった。

 ん? ジャズフュージョン以外はどうでもよかったですね。
 早速「アドリブログ」の本丸『JAZZ』の受賞作の発表で〜す。

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Category 31. Best Improvised Jazz Solo


Live at Ronnie Scott's★ Miles BeyondJohn Scofield, soloist
Track from: Live @ Ronnie Scott's (John McLaughlin & The 4th Dimension)

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Category 32. Best Jazz Vocal Album


ドリームス・アンド・ダガーズ★ Dreams And Daggers
Cecile McLorin Salvant


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Category 33. Best Jazz Instrumental Album


Rebirth★ Rebirth
Billy Childs


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Category 34. Best Large Jazz Ensemble Album


ブリンギン・イット★ Bringin' It
Christian McBride Big Band


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Category 35. Best Latin Jazz Album


Jazz Tango★ Jazz Tango
Pablo Ziegler Trio


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 やったね! 増崎さん,小野塚さん,勝田さん。【SE.LE.NE】【JUNGLE DANCER】を20年以上もLIVEでかけ続けた甲斐がありました。「4TH DIMENSION」がグラミー受賞! 

 …て違いましたね。「4TH DIMENSION」はジョンスコさんの「ディメンション」の方でした。
 ジョン・スコフィールドが貫録の3年連続のグラミー受賞! ジャズ界は現在,ジョン・スコフィールドを中心に回っている!

 ただし“花形部門”である「BEST JAZZ INSTRUMENTAL ALBUM」受賞作は『REBIRTH』である。
 やったね! 安藤さん,念願だったパット・メセニーを抑えてのグラミー受賞。聴けば聴くほどスルメな『REBIRTH』。
 スクェア史上最長となる「河野坂東時代」の傑作の誕生です。この先も現行メンバーでの活躍を期待しております。

 …て違いましたね。『REBIRTH』はビリー・チャイルズさんの『REBIRTH』の方でした。
 このビリー・チャイルズさん。恥ずかしながら私,全く知りませんでした。不勉強でした。コメントなどできません。

 ふ〜ん。グラミー賞のご祝儀=“ポチッ”。ビリー・チャイルズさん,これから仲良くお願いしま〜す。

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神保 彰 / ミューニティー4

MUNITY-1 『MUNITY』(以下『ミューニティー』)とは「MUSICUNITY」からなる造語で,音楽を通じて一つになるという意味が込められている。
 正しく『ミューニティー』こそが『ミューニティー』。インストだし,ライトなフュージョンだし『ミューニティー』が流れ出すと,神保彰・ファン,フュージョン・ファンが一つになれる。

 まぁ,そんな大そうなを考えなくとも【CAN’T YOU SEE】を黙って聴けばみんな笑顔になれる。← いいや【CAN’T YOU SEE】を聴けばみんな大泣きしてしまう! 超おセンチ系の大名曲! 管理人の癒しソングの1曲なのです〜。

 『ミューニティー』=音楽を通じて一つになる。そんな音楽を鳴らすことができるのは神保彰と10年共に過ごしてきたベースエイブラハム・ラボリエルピアノキーボードオトマロ・ルイーズ,そして神保彰と7年共に過ごしてきたギターアレン・ハインズとの“阿吽のコンビネーション”にある。

 「チーム・神保」が4人で一体のフュージョンファンク。「MUSICUNITY」改め「JIMBO MUSICUNITY」→『JIMUNITY』が良かったかなぁ。

 レギュラー・メンバーの4人,そこへゲストとして初参加となるリチャード・エリオットテナーサックスソプラノサックスが新鮮な響きを加え「チーム・神保」の“音の広がりと音の深み”が成長している。

MUNITY-2 その成長方向とは,躍動するリズムとエレガントなメロディー・ライン。つまりは空気感にあると思う。
 基本的にはシンプルにサラッと聴き流せる,例の「ルンルン」系。これが結構あとから来る!

 メンバーの自然体の反応が息ぴったりなので,安定したサウンドの中を自由なアドリブが駆け巡っている。神保彰の緩急自在なドラミングを聴き逃すな!

 なお『ミューニティー』と同時発売の『JIMBO DE JIMBO 80’S』のライナーノーツの中で神保彰自身が触れているが,神保彰の作風は35年前の【リップル・ダンス】から思いのほか変わっていない,と管理人も思います。

  01. Blowin' In The Street
  02. Let Me Go
  03. Wind & Cloud
  04. Munity
  05. Standing On The Ground
  06. Beach Walk
  07. Can't You See
  08. Double Rainbow
  09. Pop It!

(エレクトリック・バード/ELECTRIC BIRD 2016年発売/KICJ-745)
(ライナーノーツ/神保彰)

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