アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

20170507 DIMENSION LIVE NO.1

 行ってきました! 5/7「Gate’s7」の「LIVE DIMENSIONAL−2017 〜BEST OF BEST TOUR〜」!

 DIMENSION25周年のベスト盤『BEST OF BEST 25TH ANNIVERSARY』のフォロー・ツアーなのだから,これは凄いセットリストになる! これは凄い演奏になる! 円熟+超絶技巧=もう2度と見れない「超絶技巧・アイドル・フュージョン」復活祭!

 こんなビッグ・ニュースが舞い込んできたのですから,妻との約束=GW当初の鹿児島&霧島ツアーをキャンセルしてまで,なにわともあれ馳せ参じましたよ。DIMENSIONをGWに福岡で見れるなんて何と幸せ者なのだろう。

 でもね。でもね。でもね。今回の「LIVE DIMENSIONAL−2017 〜BEST OF BEST TOUR〜」が外した。
 「帰ってきたばい。毎回毎回ここに帰ってくると,ここのLIVEだけはDIMENSIONLIVEの中でもかなり特別なものになるんですよ。今日は僕の中でもフツフツと来るものがあるんで」「時間制限のないフル・ショウ。今日のためにとっておいたんですけどね。お客さんの盛り上がりによって変わっていくわけですよ。楽しい時間は長く共有したいじゃないですか。今日のLIVE,どうにでも変化できるんで。云々」マスヤンが福岡公演に対するハードルを上げていたので,結果,不発に終わったと思う。

 …というかラストは明らかにテンションだだ下がり〜。アンコール,何でみんな立ち上がらなかったんだろう。マスヤンが3回もスタンディングを要求したと言うのに…。

 最前列にいたのだから自分一人ででも立てば良かった。「あぁっ」ていう増崎孝司小野塚晃勝田一樹の表情など見たくなかった。マスヤンなんてモロ「ヤッテモウタ,ヤラカシタ」って感じでいたたまれない?
 過去にスクェアでも,全く同じことがあったわけでして。気にしない&気にしない。前向きに書くぞ〜!

 2017年GWの入場順は7番。会場で偶然ご一緒したNさんと(特に好きで選んでいるわけではないのですが,またしても!)左側スミ1とスミ2のテーブル席から,カツオマスヤンの絡みをメインに小野塚さんのキーボードをチラ見した際の絶景がたまりません。デジャヴ!

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ 増崎 孝司 : Guitar
 ★ 小野塚 晃 : Keyboard
 ★ 勝田 一樹 : Alto Saxophone
 ☆ 二家本 亮介 : Bass
 ☆ 則竹 裕之 : Drums

 『BEST OF BEST 25TH ANNIVERSARY』は買わなかった。だってディメの既発表曲は全部コンプリートしているのだから。
 でも,何だか買わないといけないなぁ。「これがDIMENSIONとしてのベストだ」とブラッシュアップされていることが小野塚晃増崎孝司の説明でよ〜く理解できた。
 “いつもそばに置いておいてほしい”『BEST OF BEST 25TH ANNIVERSARY』は“外タレ”ディメンションの「半分新作」なベスト盤であった。
 新しいミックス。リマスタリング。増崎孝司については今まで使っていなかったギターのテイクを使用しているそうな。ヒョエー。

 そんな『BEST OF BEST 25TH ANNIVERSARY』のリミックから更にリミックスされたようなLIVEであった。往年の名曲を現在の熟練のテクニックで“磨き上げた”初期DIMENSIONが中洲の夜に降臨していた。
 「今日のために各地で練習してきました」という“超絶技巧”系のナンバーが新アレンジで演奏される悶絶〜。管理人の頭の中は,あの当時のDIMENSIONを聴くとリンクする思い出が幾つかあって,込み上げてくる感情と必死に戦いながらの観戦となった。

セラビー,冷静になれ。【SE.LE.NE】が来た。【IF】が来た。でも泣くんじゃない。攻撃的な【LOST IN A MAZE】で今夜は二家本亮介が見失わなかった。帯広の夜→【GO UP STREAM】→中洲の夜なのである。

 勝田一樹の【RISE】で固まった。大好きな【BRIGHTER IN YOUR LIFE】で突き抜けた。
 でも勝田一樹2度目の【TONE】なのに,今度は悪い意味で固まってしまった。真後ろに立った勝田一樹の元に駆け寄ってゆけば良かった。九州のお客さんって本当に温かいのかい?

 どうにも尻つぼみだったのはDIMENSIONLIVE終演後のお約束「サイン会」に不参加だったこともある。だって愛する妻が別の友達と出かけた鹿児島&霧島ツアー帰りのお迎えの時間があったのです。
 アンコール終了後,すぐに地下鉄で博多バスターミナルへ。でも不思議と後ろ髪は引かれない。盛り下がったアンコールの後に笑顔でメンバーと話なんてできないよぅ…。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

続きを読む

国府 弘子 / ピアノ・ヴォイセス5

PIANO VOICES-1 『PIANO VOICES』(以下『ピアノ・ヴォイセス』)を聴いて,今までは単なる『PIANO〜』シリーズでのネーミングだと思い込み気に留めていなかった『PIANO LETTER』〜『PIANO TAPESTRY』〜『PIANO ANNIVERSARY』のアルバム・タイトルが絶妙だと思うようになった。

 『PIANO LETTER』は「ピアノで書いた手紙」そのものである。『PIANO TAPESTRY』は「ピアノで織り上げた一枚の布」そのものである。『PIANO ANNIVERSARY』。こちらは15周年記念アルバムということで良い。
 この3枚の『PIANO〜』シリーズについての言及はこれ位で良い。今夜の主役は『ピアノ・ヴォイセス』である。

 そう。『ピアノ・ヴォイセス』とは「ピアノの歌声」そのものである。つまり国府弘子の「心の歌声」がダイレクトにピアノで表現されている。
 いや〜,参った。“弘子節”にやられてしまった。聴いていて涙がこぼれてしまった。何度聴いても感動で心が震えてしまう…。

 基本『ピアノ・ヴォイセス』は『PIANO TAPESTRY』に続く「ピアノソロ」の第2弾。
 【家路】〜【アメイジング・グレース】と来て,こんなに奥深い表現を聴いたのは久しぶりだと“聴き耳立てて”迎えた【ムーン・リバー〜酒とバラの日々】が相当にヤバイ。

 ハーモニカトゥーツ・シールマンス名演は多いが『ピアノ・ヴォイセス』の【ムーン・リバー〜酒とバラの日々】での演奏も,指折りの名演の1つに数えられるべきだと思っている。
 【ムーン・リバー】のイントロが流れてきただけで,もはや管理人は「パブロフの犬」である。条件反射的に泣けてくる体質になってしまった。

 この感動はトゥーツ・シールマンスハーモニカだけではない。しっかりとバッキングする国府弘子ピアノハーモニカとシンクロして“歌っている”のだ。刺激的かつナイーブなピアノの落差がド・ストライク!
 続く【見つめていたい】と【遥かなる影〜やさしく歌って〜ウスクダラ(トルコ民謡)〜黒いオルフェ(カーニヴァルの朝)】を聴く頃にはCDプレイヤーの前で“耳をソバダテ”猪突猛進のイノシシ状態で,国府弘子の「心の歌声」を一音たりとも聴き逃すまい,との臨戦態勢で息を詰めるようになる…。

PIANO VOICES-2 そうして『ピアノ・ヴォイセス』の2度目の山場がやって来る。【SUCCESS MOON DANCE】である。
 【SUCCESS MOON DANCE】を聴いた瞬間,自分の中では間違いなくミシェル・ペトルチアーニカヴァーだと思ってしまった。
 それくらいに“すがすがしい”メロディー・ラインである。途中【BIRDLAND】のメロディーが飛び出してくるところも冴えている。なんつったって【SUCCESS MOON DANCE】はスティール・パンとのデュオである。スティール・パンジャコ・パストリアスウェザー・リポート=【BIRDLAND】なのだから…。と脱線スマヌ…。

 しか〜し【SUCCESS MOON DANCE】は国府弘子の作曲であったのだ。この事実に直面して管理人の中で“国府ワールド”が“ワールド・ワイド”してしまった。

 管理人の「ジャズ批評家」人生をかけてこう叫ぼう! 国府弘子は「世界的な“ジャズ・ピアニスト”」! 国府弘子ピュアなのに相当深い!

  01. Going Home
  02. Amazing Grace
  03. Moon River 〜 The Days Of Wine And Roses
  04. Every Breath You Take
  05. (They Long To Be) Close To You 〜 Killing Me Softly With His
     Song 〜 Uskadara 〜 Manha De Carnaval

  06. Success Moon Dance
  07. Summertime
  08. Shangri-La
  09. When You Wish Upon A Star
  10. Angelus
  11. Happiest You (For Your Wedding)

(ビクター/JVC 2003年発売/VICJ-61151)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/国府弘子)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

デューク・ピアソン / ザ・ファントム5

THE PHANTOM-1 管理人の大好きなデューク・ピアソンが『THE PHANTOM』(以下『ザ・ファントム』)の中にいる。
 『ザ・ファントム』の中に,知的なバランサーという表の顔から見え隠れしている,アヴァンギャルドなデューク・ピアソンの本性がこぼれ落ちている。
 デューク・ピアソンの多面性が1枚のアルバムとしてバランスよくまとまっているのだから,デューク・ピアソンのハイセンスはとんでもない!

 『ザ・ファントム』は,モーダル&スピリチュアルの極みの【THE PHANTOM】と趣味の良いピアノ・トリオな【SAY YOU’RE MINE】の2曲に尽きる。
 この2曲の存在が「陰と陽」的に輝いて『ザ・ファントム』を味わい深い,そして忘れがたいアルバムへと昇華させている。この「足し算と引き算」の塩梅がこそが“天才”デューク・ピアソンの魅力に尽きる。

 ミステリアスなエキゾチック風の【THE PHANTOM】は聴けば聴くほど深みにハマル。管理人には耳タコな1曲であって,ムーディーなフルートが森の中を旋回し,地上ではジャングルの奥地から2台のコンガの音が地鳴りしている。
 なのにビシッと均整の取れたアングルで画角に全体がきれいに収まっている。ふとした瞬間にイマジネーションの世界からスタジオで演奏している現実に引き戻されてしまう。ボビー・ハッチャーソンヴァイブが人工的なのだ。心のヒダにヒリヒリくるのだ。

 そんなモーダルなサウンド・メイキングが何度聴いても快感である。疑似コンクリート・ジャングル・サウンドがたまらなく刺激的である。
 ブラジル有のラテン有のボッサ有の「ブラジリアン・エキゾチック・コラージュ」期の計算されたノリと計算以上のノリ。デューク・ピアソンは『ザ・ファントム』の時点ではすでに「脱・王道」「脱・アメリカ」で世界を見据えている。

 そうして,ジャズの枠を飛び出しそうで,ギリギリで枠内に留まっている。過剰で,贅沢で,誘うようで,悪趣味の直前ぎりぎりで留まってみせる「禁断の果実」に手を伸ばしている。妖しくはない。でもイケナイ音楽を聴いているようで,いつ聴いてもドキマギしてしまう。好きなんだよなぁ。この感じ。

 『ザ・ファントム』のもう一方の雄=【SAY YOU’RE MINE】は,涼しい顔して笑い飛ばす,デューク・ピアソンの哀愁のピアノに心を打たれてしまう。
 悲しみを乗り越えるには可憐さ,すなわち勇気や強さが必要であることを【SAY YOU’RE MINE】を聴く度に思い起こされる。

THE PHANTOM-2 ズバリ【SAY YOU’RE MINE】が,バラードのクセして?自己主張している。遠慮がちというか,自信なさげにというか,でもハッキリと自己主張してくる。普段とは違う何か,に引っ掛かる。
 そう。デューク・ピアソンは悲しみの全てをすでに知っている。でっ,どれだけ伝えるべきか? どこをどう伝えるべきか?だけを迷っているのだ。

 リリカルな演奏だ。感情を抑えた演奏だ。それでもデューク・ピアソン“らしさ”の残るファンキーな演奏だ。悲しみを吹き飛ばしてしまうバラードなのだ。愕然とするノリのバラードに興じるしか道はない。

 【THE PHANTOM】にしても【SAY YOU’RE MINE】にしても,常に時代の先を見つめていたデューク・ピアソンだからこそ作り上げることのできた楽曲である。
 『ザ・ファントム』は,ジワジワと感動が後から押し寄せてくるアルバムである。自分が成長すればそれだけ大きな感動を手に入れることのできるアルバムだと思う。

  01. THE PHANTOM
  02. BLUES FOR ALVINA
  03. BUNDA AMERELA (LITTLE YELLOW STREETCAR)
  04. LOS OJOS ALEGRES (THE HAPPY EYES)
  05. SAY YOU'RE MINE
  06. THE MOANA SURF
  07. THEME FROM ROSEMARY'S BABY

(ブルーノート/BLUE NOTE 1968年発売/UCCQ-5075)
(☆SHM−CD仕様)
(ライナーノーツ/ナット・ヘントフ,マイケル・カスクーナ,行方均)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1986年度(第20回)

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCDLPビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。

 今回は1986年度(第20回)の発表です。

----------------------------------------------------------------------------

星影のステラ★【金賞】.星影のステラ
キース・ジャレット・トリオ


----------------------------------------------------------------------------

Jムード★【銀賞】.Jムード
ウイントン・マルサリス


----------------------------------------------------------------------------

ウェイ・アウト・ウエスト★【最優秀CD賞】.ウェイ・アウト・ウエスト
ソニー・ロリンズ


----------------------------------------------------------------------------

エニイ・オールド・タイム★【ボーカル賞】.エニイ・オールド・タイム
カーメン・マクレエ


----------------------------------------------------------------------------

キーピング・カウント★【日本ジャズ賞】.キーピング・カウント
高橋達也と東京ユニオン


----------------------------------------------------------------------------

キーピング・カウント★【制作企画賞】.キーピング・カウント
高橋達也と東京ユニオン


----------------------------------------------------------------------------

枯葉★【制作企画賞】.デビッド・マシューズ一連のプロジェクト [3作]


----------------------------------------------------------------------------

THE COMPLETE KEYNOTE COLLECTION★【編集企画賞】.ザ・コンプリート・キーノート・コレクション


----------------------------------------------------------------------------

L・イズ・フォー・ラバー★【録音賞 LP】.L・イズ・フォー・ラバー
アル・ジャロウ


----------------------------------------------------------------------------

マイ・ファニー・バレンタイン★【録音賞】.マイ・ファニー・バレンタイン
 マンハッタン・ジャズ・クインテット


----------------------------------------------------------------------------

 キース・ジャレットトリオの『星影のステラ』が【金賞】受賞。。

 『星影のステラ』の成功があったからこそ,キース・ジャレットトリオライブ盤ばかりをレコーディングするようになったと思う。

 それぐらいの集中力。完全燃焼するアドリブ。こんな解釈で過去にスタンダードが演奏されることがあったであろうか?
 ただし『星影のステラ』は,余りにも完璧で美しすぎた。これは最高レベルの中での優劣の話にあるが,最初から「究極の完成形」を見せられてしまったので,後は「いじる外に道はない」の選択肢の狭さが惜しまれる。

 【星影のステラ】のイントロから3分半のキース・ジャレットソロピアノを聴いていただきたい。完全に自分の世界に入り込んだアドリブが【星影のステラ】の「どこに行くのか分からない → しかし最初から完成形は見えていたでしょ?」的な即興演奏へと導いていく。

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

T−スクェア / REBIRTH4

REBIRTH-1 レコードデビュー39年目のアルバム・タイトルが『REBIRTH』である。
 これがデビュー40周年というのなら「再び生まれる」→「心機一転」とか「初心に帰る」の『REBIRTH』の意味だと分かる。

 だから『REBIRTH』と聞いて,昨年の「君の名は。」の「前前前世から〜」を思い浮かべた。あるいはこの4月クールのTBS系のドラマ「リバース」とのタイアップなのか?とも思った。少々ネタ切れゆえ安易に流行に乗っかってみただけかも?

 果たして,安藤正容も真意を探るべく目的で『REBIRTH』のSACDをプレイ。
 結論としては,後者のような流行性はなし。つまり新鮮味は感じられない。そう。『REBIRTH』には,T−スクェアの魂以上にザ−スクェアの魂が蘇っている。
 THEからTになって30枚目だから「前前前世の前が29個ついた感じ」のザ−スクェアっぽいT−スクェアの「ポップ・インストゥルメンタルフュージョン」という結論で良いと思う。

 『REBIRTH』の1曲1曲は安定のクオリティである。【REBIRTH】〜【彼方へ】〜【SPLASH BROTHERS】〜【LITTLE VIOLET】の流れが最高! でもグッと感情&愛情が湧き上がってくる感じがないのはなぜだろう?

 その第一原因はバラードなしに尽きる。伊東たけしサックスではなくEWIをメインに持ってきて久しいが,伊東たけしの“泣きのサックス”が皆無の事実には驚いた。
 特に『NEXT』での【WISH】。『PARADISE』での【ETERNAL GLORY】。『TREASURE HUNTER』での【LAST SCENE】と小バラードではなく大バラードが3作も続いていたものだから,ついつい河野啓三坂東慧に“和泉バラード”を期待していたものだから…。

 『REBIRTH』での伊東たけしアルトサックスの役所は「ポップ・インストゥルメンタルフュージョンサックス」である。
 そして『REBIRTH』での安藤正容ギターの役所は「ポップ・インストゥルメンタル・ロック・ギター」である。

 つまり『REBIRTH』で,伊東たけしは「ザ・スクェアの1期」に戻った感じだし,安藤正容は「ザ・スクェアT−スクェアの3期」に戻った感じがする。

 う〜ん。違うなぁ。ここまでは自分で正論だけを書いてきた気がする。ここまで書いたもの全部が正直な感想ではあるが,心のどこかで感じた違和感はそんな細かいレベルの話ではない。

 ズバリ『REBIRTH』で感じたバンド・サウンドの変化は,ザ・スクェア時代に揺り戻ったわけではなく,現「河野坂東時代」のスタートに揺り戻ったわけでもなく,何となくアバウトだが5年くらい前の「T−スクェアのバンド・カラー」に舞い戻ったような感じがする。

REBIRTH-2 極論を言えば,坂東慧が「王様」として君臨する前のスクェアに近いと思う。『PARADISE』〜『TREASURE HUNTER』で成功してきたスクェアのデジタル・ハイブリット化とかクラブ・ジャズ路線が控えられている?

 前作『TREASURE HUNTER批評で書いた,問題の「T−スクェアのデジタル路線」が止まってくれたのは良かったが,ちょっとずつ,ほんのちょっとずつ,流行を取り入れて新しいサウンドを提供する,スクェアの“らしさ”までが無くなってしまった。

 「変わらないために変わり続ける」のがT−スクェアの真骨頂ではなかったのか? その意味でアルバム・タイトル『REBIRTH』ではなかったのか? 5年前に「再び生まれる」では『REBIRTH』の履き違えであって,ファンとしては「違う」と思う。

 これがスクェアのメンバー4人の総意であるのなら少しも気にならないが,そうではなく坂東慧のモチベーションの低下だとしたら…。ドリカムからの影響とか,ゴスペラーズからの影響だとしたら…。
 これってスクェアの一大事ではないですか?

 だから・お願い・坂東くん。管理人の目の前でいつも通りに大暴れして,この不安な気持ちを吹き飛ばしてください。
 「王様」のそれは熱い熱いドラムソロを期待しております。

  DISC 1
  01. REBIRTH
  02. 彼方へ
  03. SPLASH BROTHERS
  04. LITTLE VIOLET
  05. NOTHING I CAN SAY
  06. SEASON OF GOLD
  07. TRIP!
  08. DROPS OF HAPPINESS
  09. CHANGE BY CHANGE

  DISC 2 DVD
  01. Midnight Lover
  02. TRUTH 〜Special Acoustic Version〜
  03. Teasing'

(オレンジレディ/ORANGE LADY 2017年発売/OLCH 10007〜8)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
★【初回生産限定盤】ボーナスDVD付 2枚組
★【初回生産限定盤】三方背BOX仕様
★音匠仕様レーベルコート

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

デューク・ピアソン・BIG BAND / イントロデューシング・デューク・ピアソン・BIG BAND4

INTRODUCING DUKE PEARSON'S BIG BAND-1 トリオクインテットセクステットオクテットノネットまでやったデューク・ピアソンの“大編成志向”はまだまだ終わらない。
 ついにデューク・ピアソン念願の&デューク・ピアソン待望の「デューク・ピアソンビッグ・バンド」の誕生である。

 タイトルが良い。『INTRODUCING DUKE PEARSON’S BIG BAND』(以下『イントロデューシング・デューク・ピアソン・BIG BAND』)。
 そう。デューク・ピアソンによる「ビッグ・バンドの紹介」なのである。
 こんな音楽は如何ですか? こんなジャズはどうですか? こんなビッグ・バンドもあるんですよ?

 「デューク・ピアソンビッグ・バンド」の結成はデューク・ピアソン長年の夢であり野望であったことだろう。
 そんな夢であり野望の実現は,ブルーノートの“天才”プロデューサーとして活躍し始めたデューク・ピアソンの頑張りが認められたこともあるだろうが,それ以上に「サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ」から“火が付いた”ビッグ・バンド再評価の流れと無関係ではないと思う。

 とは言え「デューク・ピアソンビッグ・バンド」は「サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ」の音とは趣向が違う。
 最大の理由は「サド=メル」がジャズ・ロック的なバンド・サウンドを特徴としているのに対し「デューク・ピアソンビッグ・バンド」は,ほぼデューク・ピアソンの個性そのまんまのサウンドである。

 デューク・ピアソンの頭の中を具現化してくれるビッグ・バンド・サウンドを手に入れて,デューク・ピアソンの“天才”が爆発している。
 自由気ままなリハーサル・オーケストラにして,デューク・ピアソンの特徴であるスマートな音階がバッチリ出ている。デューク・ピアソンのもとに定期的に集まる仲間たちがイメージする,これぞ「真のデューク・ピアソン・ミュージック」なのだと思う。

INTRODUCING DUKE PEARSON'S BIG BAND-2 一方のデューク・ピアソンにしても,様々なタイプの楽曲を準備し,自分のもとに集まったジャズメンたちの特徴を引き出すべくアレンジの才を大いに発揮している。

 『WAHOO』〜『HONEYBUNS』〜『SWEET HONEY BEE』で1度は完結した「デューク・ピアソン・ミュージック」であったが,ダイナミックに“管が鳴り響く”『イントロデューシング・デューク・ピアソン・BIG BAND』こそが「真のデューク・ピアソン・ミュージック」であり,大編成を得意とする類稀なる才能に“聴き耳を立てるべき”ビッグ・バンドの登場である。

 ただし,勢いとまとまりで「サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ」には追いつけていない。比較すべきでないことは心得ているのだけれど…。

  01. GROUND HOG
  02. NEW GIRL
  03. BEDOUIN
  04. STRAIGHT UP AND DOWN
  05. READY WHEN YOU ARE C.B.
  06. NEW TIME SHUFFLE
  07. MISSISSIPPI DIP
  08. A TASTE OF HONEY
  09. TIME AFTER TIME

(ブルーノート/BLUE NOTE 1968年発売/TOCJ-4276)
(ライナーノーツ/アラン・グラント,上条直之,瀬川昌久)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール
記事検索
Categories
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2017 アドリブログ All Rights Reserved.