アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

小沼 ようすけ / SUMMER MADNESS4

SUMMER MADNESS-1 小沼ようすけが『SUMMER MADNESS』で色を付けてきた。“ジャズ・ギタリスト小沼ようすけを押し出してきた。ブルース・ラインのケニー・バレル系である。

 『SUMMER MADNESS』でも,オリジナル以外に,クール&ザ・ギャングアイズレー・ブラザーズハービー・ハンコックレッド・ホット・チリ・ペッパーズプリンスオーネット・コールマンスパンダー・バレエケミストリーのカヴァーを取り上げているのだが,そのどれもが“ザ・小沼ようすけ”している。
 ギーター・ソロでのバカテク以上に,バッキングやカッティングの「ヒトキザミ」が印象に残る。

SUMMER MADNESS-2 『SUMMER MADNESS』は『NU JAZZ』以上にブルージーなのだが,残念ながらグルーヴしていない。

 一発録りのライブ感が薄まりスタジオ・ワークの緻密さUPが原因か? 期待しているだけに小沼ようすけにはまだまとまってほしくない! 外野が口うるさいのだろうが,若気の至り一発のイケイケで突っ走ってほしい。

 管理人から小沼ようすけへ「考えるな,感じろ」の言葉を贈る!

SUMMER MADNESS-3 なお13曲目【BACK TOGETHER AGAIN(FOOTSTEPS ON THE BEACH)】はシークレット・トラック。ポリスの【見つめていたい】のカヴァーが収録されている。

 「SUMMER MADNESS-3」の写真は【初回限定特典】:GIBSON製小沼ようすけサイン入りピックです。

  01. Summer Madness
  02. Driving
  03. Loveliness
  04. Color Of The Sky
  05. At Your Best (You Are Love)
  06. Tell Me A Bedtime Story
  07. By The Way
  08. Do Me, Baby
  09. Ramblin'
  10. HGM
  11. Message From Water
  12. True
  13. Back Together Again (Footsteps On The Beach)

(ソニー・ミュージック/SONY 2002年発売/SICP-303)
(ライナーノーツ/小沼ようすけ)
★【初回仕様限定盤】:GIBSON製小沼ようすけサイン入りピック封入

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小沼 ようすけ / NU JAZZ5

NU JAZZ-1 『NU JAZZ』は,J−ジャズ界に,いや,世界のトップ・ジャズ・ギタリストとして“彗星の如く現れた”ニュー・スター=小沼ようすけのデビューCD
 ジャズ・ギタリストなのに,いや,デビューCDなのに,イントロから金子雄太ハモンドB−3で“ガンガン”攻めてくるあたり“只者ではない”。

 小沼ようすけは「ギブソン・ジャズギター・コンテスト」で優勝するほどの超絶技巧の持つ主であるが,小沼ようすけの目指すサウンドは「クールジャズ・ファンク系」である。ジョージ・ベンソングラント・グリーン,そして(フレッシュな感じが)パット・メセニーを感じさせてくれる。

 今風の若者らしく?『NU JAZZ』では,オリジナル以外に,スティングエルヴィス・コステロジャネット・ジャクソンジャミロクワイレディオヘッドエディ・ハリスディアンジェロカヴァーを取り上げているのだが,そのどれもが“ザ・小沼ようすけ”している。オムニパス盤ではなく一つ芯の通ったトータル・サウンドに仕上がっている。

NU JAZZ-2 『NU JAZZ』は,もろ管理人好みの選曲とアレンジは何度聴いても新鮮味を失わないスルメ盤である。

  01. Telepathy
  02. Coffee Please
  03. Saint Augustine In Hell
  04. Alison
  05. Fire Street
  06. All For You
  07. Virtual Insanity
  08. Creep
  09. On The Sea
  10. Freedom Jazz Dance
  11. Brown Sugar

(ソニー・ミュージック/SONY 2001年発売/SICP-40)
(ライナーノーツ/小沼ようすけ)

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小曽根 真 / フォーリング・イン・ラヴ,アゲイン5

FALLING IN LOVE, AGAIN-1 『FALLING IN LOVE,AGAIN』(以下『フォーリング・イン・ラヴ,アゲイン』)は“ジャズ・ピアニスト小曽根真が,ジャズをかなぐり捨て,一人のピアニストとしての自分と対峙したピアノ・ソロCD

 ジャズの鎧を外した小曽根真が,ポップスからクラシックまでジャンルを超えて自由に舞う!
 “アーティスト”小曽根真の最高傑作=『ブレイクアウト』から13年振りのピアノ・ソロは,想像できない大きなプレッシャーを感じながらの録音だったに違いない。思うに自分を無二することに時間が費やされたのはなかろうか?

 しかしそのプレッシャーを力に変えて,こんなにも美しいピアノ・ソロを響かせてくれるとは…。『フォーリング・イン・ラヴ,アゲイン』の魅力である“自由でフラットな空気感”に『ブレイクアウト』以上の意志の強さを感じてしまう。

 『フォーリング・イン・ラヴ,アゲイン』の聴き所は,小曽根真初のインプロヴィゼーションの5トラック! オルガンから出発した小曽根真ジャズ・ピアノと「恋に落ちている」! “ピアノマン”小曽根真は,生粋の“ジャズ・ピアニスト”であった。

FALLING IN LOVE, AGAIN-2 『フォーリング・イン・ラヴ,アゲイン』には,小曽根真盤には“当たり前の?”ライナーノーツが付属していない。代わりにカバー・ナンバーの歌詞が書かれてある。そう。小曽根真ピアノで歌詞を奏でている。

  01. (Just Like) Starting Over
  02. Improvisation #1
  03. What Might Have Been
  04. Martha, My Dear
  05. Improvisation #6
  06. Improvisation #3
  07. Story
  08. Turn Out The Stars
  09. Improvisation #4
  10. Enharmonie
  11. Laura's Dream
  12. Improvisation #5
  13. She

(ヴァーヴ/VERVE 2007年発売/UCCJ-2061)
★スイングジャーナル誌選定【ゴールドディスク】

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小曽根 真 ザ・トリオ / リアル4

REAL-1 元ブレッカー・ブラザーズジェームス・ジーナス。元ステップス・アヘッドクラレンス・ペン
 超一流のバカテク・メンバーを擁する「“電化”ザ・トリオ」のお披露目作=『REAL』(以下『リアル』)は,エレクトリック・ピアノエレクトリック・ベースの音が印象深いのが欠点か?

 アコースティック名演たちがローズの音色に霞んでいる。それ程の破壊力を持つ「“電化”ザ・トリオ」の登場に,最初はガッツ・ポーズした管理人だったが,CDを聴き込むにつけ違和感の方が大きくなる。う〜む?

 『リアル』で小曽根真が“ジャズしている”のは【セカンド・ソーツ】と【ブルース・オブ・オズ】の2曲のみ。後はコンテンポラリー・ジャズにカテゴライズされそうな“軽い”演奏が続いている。
 クールでカッコいい「電化・ザ・トリオ」も悪くないが,全体として標準的なジャズの枠内から抜け出せてはいない。

 “やんちゃ坊主”小曽根真が『リアル』の録音で夢中になったのは,ピアノ・トリオという“ジャズ”ではなくローズ・ピアノという“大人のおもちゃ”であった。

REAL-2 …と,ここまで駄盤のように書いてきた『リアル』であるが,実は小曽根真の中ではよく聴く部類の1枚である。
 シチュエーションは夜。友人たちとの酒のお供に『リアル』をどうぞ。

  01. Central Booking
  02. New Child Is on the Way
  03. The Blue Zone
  04. October Song
  05. Second Thoughts
  06. You're Not Alone
  07. Dance on the Beach
  08. Blues of Oz
  09. Dali
  10. Memories of Mom

(ヴァーヴ/VERVE 2005年発売/UCGJ-7005)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
(ライナーノーツ/小曽根真)

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小曽根 真 ザ・トリオ / 新世界4

NEW SPIRIT-1 『NEW SPIRIT』(以下『新世界』)は「ザ・トリオ」の『新世界』である。

 『新世界』は“ジャズの”小曽根真が“クラシックへ”と踏み込んだ『新世界』。「ザ・トリオ」が弦楽四重奏との共演で「セプテット」の世界へと向かった『新世界』なのである。

 「ザ・トリオ」の“頂点”である『ソー・メニー・カラーズ』を最後に『リボーン』『新世界』そして次作の『リアル』と「ザ・トリオ」のチャレンジが続く。
 この“異色三部作?”の中では『新世界』が最も振り幅が大きいと思いきや,実は最も「ザ・トリオ」本来の演奏に近い。

 クラシック+弦楽四重奏が“売り”の『新世界』であるが,これは“小曽根真の音世界”そのものである。
 そう。『新世界』は,アンチ・クラシック! 予定調和を意図的に外した不協和音が,ジャズとクラシックの“ユーモラスな融合”を生み出している。

NEW SPIRIT-2 とは言え,管理人の結論はこうである。『新世界』は,アンチ・ジャズであり,アンチ「ザ・トリオ」なのかもしれない。
 “小曽根真の音世界”は,未だ見ぬ『新世界』へと続いている。

  01-03. 組曲『夜の子供部屋』
   La Stanza delle Meraviglie
   a. 第1楽章 Andante Scherzando
   b. 第2楽章 Largo
   c. 第3楽章 Maestoso Con Fuoco
  04. Bolero
  05. Uno! Uno!
  06. Spring
  07. Caminos De Abrojos
  08. Forgotten Dream
  09. Cat Patrol

(ヴァーヴ/VERVE 2004年発売/UCGJ-7004)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/小曽根真,井上ひさし)

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小曽根 真 ザ・トリオ / リボーン4

REBORN-1 『REBORN』(以下『リボーン』)は「ザ・トリオ」の7枚目にして初のスタンダード集。
 「ザ・トリオ」の“独特の息吹”で,スタンダードが『リボーン』(『再生』の意)している。

 しかし「ザ・トリオ」の,新たなスタンダードの解釈は頭では理解できるが,イマイチ心に響かない。多分に『ソー・メニー・カラーズ』からの反動である。
 『リボーン』はいい演奏だとは思うが,何分“暗い”のだ。

 これには『リボーン』の“裏テーマ”である「反戦&平和」というイデオロギーが音楽に影響してのことであろう。某有名ジャズ批評家は(多くのジャズ・ジャイアントたちの破天荒な生涯を考慮しての保険なのであろうが)ジャズメンの私生活と音楽とは無関係と主張するが,管理人はそうは思わない。音楽として表現されるその音は,その音楽家の“内なる人”と密接に関係がある。

REBORN-2 『リボーン』には,傷心の小曽根真ピアノの音に出ている。しかし同時に「ザ・トリオ」の演奏で癒されていく。

 最後に残るは『リボーン』のハイライト=小曽根真の弟分=“ソルト塩谷哲の【プレイ】(【祈り】)である。

  01. Reborn
  02. Pennies from Heaven
  03. A Handful of Stars
  04. Caravan
  05. Miyako
  06. Laura
  07. DORAEMON no uta
  08. Pray
  09. Oceano
  10. On Green Dolphin Street
  11. Everything Happens to Me
  12. It's All Right with Me
  13. Reborn (Forever)

(ヴァーヴ/VERVE 2003年発売/UCCJ-2027)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/中西光雄,ザ・トリオ)

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