アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / SOLITUDE5

アナログレコード

 『WAY OUT WEST』の2曲目は【SOLITUDE】(以下【ソリチュード】)。


 【ソリチュード】の名演も数多いが,これ程,曲の骨子が鮮明に聴こえてくるのは,ソニー・ロリンズのこのトラック以外に見当たらない。
 【ソリチュード】自体が持っている“まとわりつく”情感をも一掃する,ソニー・ロリンズのストレートな表現が実にすがすがしい!

 前半は比較的原曲に忠実なフレーズが繰り出されているが,それでもなぜかスリリング! ゆったりとリラックスした演奏であるはずなのに,次はこうくると分かっているはずなのに,変な緊張感に縛られてしまう…。ソニー・ロリンズは罪な男である。

 ベース・ソロあけの5分26秒からのテナー・ソロは期待通り。1秒1秒全く耳が離せない。スロー・テンポなのでフレーズがしっかり耳に残ってしまう。アドリブ中毒者には余りにも毒が強すぎる。ああ…。

 個人的には6分19秒から6分29秒までがいとおしい。 

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

SONNY ROLLINS : Tenor Sax
RAY BROWN : Bass
SHELLY MANNE : Drums


WAY OUT WEST
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ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / I'M AN OLD COWHAND5

アナログレコード

 『WAY OUT WEST』の1曲目は【I’M AN OLD COWHAND】(【俺は老カウボーイ】)。


 【俺は老カウボーイ】について批評するのは難しいかな。言葉を幾重に重ねるよりもアルバム・ジャケットを見てもらう方が簡単だから…。

 どうですか? この“威風堂々”としたソニー・ロリンズのカウボーイ姿! 決まってる〜。様になってる〜。仮にテナー・マンの西部劇があったとしたら,間違いなく“主演男優賞”ものでしょう。
 管理人はジャズフュージョンの他に,カメラにも“うるさい”のですが,このジャケット写真はパーフェクトです!

 肝心の音も要するに“ウエスタン・カウボーイ”。「カウボーイのカウボーイによるカウボーイのための」テーマソング! 【俺は老カウボーイ】という邦題が付されていることからして,これは間違いないでしょう! そんな感じです。( ← メチャ分かりにくい? )

 イントロ&4分30秒から聴こえてくる,シェリー・マンの“出囃子”にのって“のんきな”テナー・マンが登場する。ソニー・ロリンズのスケールはデカイ! 西海岸の空気感を思う存分表現した,明るく屈託のないプレイに心からの賛辞を贈ります。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

SONNY ROLLINS : Tenor Sax
RAY BROWN : Bass
SHELLY MANNE : Drums


WAY OUT WEST
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ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト5

アナログレコード

 世の中には“絶対音感”と呼ばれるものを持つ人がいる。ドレミファを完璧に聴き分ける能力のことだ。
 “無い物ねだり”で憧れたりもするのだが,当の本人たちの中には“絶対音感なんて不必要,むしろ邪魔”と述べる人もいる。なぜだろう?
 答えは「音程のずれが気になって音楽を楽しむことができない」から…。なんとも皮肉な能力である。
 この絶対音感者のやるせない気持ちは,管理人のジャズ批評にも当てはまる。時にソニー・ロリンズの“天才っぷり”が邪魔をして“並のアドリブ”では,狂喜乱舞しなくなってしまったのだ。

 “アドリブの天才”と言えば,この人,ソニー・ロリンズの右に出る者はいないだろう。管理人にアドリブのイ・ロ・ハを教えてくれたのは,ソニー・ロリンズに他ならない。
 ソニー・ロリンズに関しては一時期相当聴きまくったし,ジャズ批評も読みあさった。ゆえに管理人のジャズ批評の規準は,知ってか知らずか“ロリンズと比較してどうか”になってしまった。
 これは幸いなこと? それとも不幸なこと? 読者の皆さんはどう思われますか?

 もし「それは幸福なことだ」と思われたのであれば『WAY OUT WEST』(以下『ウェイ・アウト・ウエスト』)を聴き込み“アドリブの絶対音感”を身に着けることをお奨めしたい。
 もし不幸だと思われたのであれば,このCDはその人にとっては“劇薬”となります。決して手を出してはなりませぬ。

 さて“ジャズ通”の中には,なぜ『ウェイ・アウト・ウエスト』なのか? ソニー・ロリンズアドリブ名盤,定番と言えば『サキコロ』で決まり,と思う人も多いことと思う。
 管理人もアドリブの最高教則は『サキコロ』だとの認識は持っている。しかし『ウェイ・アウト・ウエスト』には『サキコロ』にはない“自由度”がある分,よりジャズ的アプローチがなされている。

 基本的にソニー・ロリンズのプレイ・スタイルは“オンリーワンの自己完結”である。ロリンズの関心事は“いかに自分らしく楽曲の魅力を引き出すか”にある。
 ゆえに今回の“ピアノレス・トリオ”と言う斬新なフォーマットを手に入れたロリンズは,正に“水を得た魚”! リズム隊の間を“自由なアドリブ姿”で泳ぎ回っている。この演奏こそ“天才インプロバイザー”の面目躍如である。ここが管理人の指摘する“自由度の高さ”なのである。
 “アドリブ職人”という重い鎧を脱ぎ捨てた“素”のソニー・ロリンズが聴こえてくる。朗々と軽やかに,しかも“優雅さ”を加えてテナー・サックスを操り続ける。アドリブの一つの完成形であろう。

(1957年録音/VICJ-23532)

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JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31-1

 《 ジャズにおいてピアノを究めた者はいまだかつて現れていない。
 トランペットマイルス・デイビスによって,アルト・サックスチャーリー・パーカーによって,テナー・サックスジョン・コルトレーンによって,それぞれ究められてしまった。
 最大音域の自由と平均律の呪縛を併せもつこの楽器とアーティストたちの感性と創造性との果てしない闘争は,やがて熟成された空気となって満ちてくる。 》

 「JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31」。
 ついに栄光のTOP5の大発表!

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★5.KELLY BLUE
ウイントン・ケリー


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★4.THE SCENE CHANGES
バド・パウエル


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★3.THE COMPLETE“OVERSEARS”
トミー・フラナガン


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★2.GROOVY
レッド・ガーランド


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★1.WALTZ FOR DEBBY
ビル・エヴァンス


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 納得の『ワルツ・フォー・デビイ』! やはりこのCDの人気には根強いものがあるようです。
 TOP31の個別の詳細については「CD批評」をご参照ください。それではジャズ・ピアノ究極の名演名盤をどうぞご堪能あれっ!

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スーパーカウントダウン第一弾 『JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31』

 お待たせしました! 「スーパートリビア」のシリーズ化,第一弾がまもなくスタートすることが,本日,正式決定いたしました。

 気になるそのシリーズのタイトルとは…。

JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31」!

 このシリーズは,1980年代後半にFM東京系で土曜日の23時にオンエアされていたジャズ番組=「SELECT JAZZ WORKSHOP」でのカウントダウン! その特別企画として放送されたランキングの再発表です。

 その昔のヘビー・リスナーの覚え書きとして,またこれからジャズ・ピアノを聴き始める人たちへの入門編として役立てていただければ幸いです。

 また誠に勝手ながら,アドリブログでは,ランキングの発表日を毎月1日とさせていただきます。
 「スーパートリビア」の合言葉は,毎月1日は「スーパーカウントダウン」の日!
 しばらくはこれで行こうと思っています。どうぞお楽しみに!

 アドリブをログするブログ,それがアドリブログ。


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T−スクェア / グルーヴ・グローブ / IN A SWEET TRAP4

 『GROOVE GLOBE』の10曲目は【IN A SWEET TRAP】。


 【IN A SWEET TRAP】は,50秒間のガッツン・イントロ! 残りは“無敵の”伊東バラードという2部構成。何とも不思議な雰囲気のトラックである。

 イントロの雨音に被さってくる“ドラマティック”なリズム隊+“スリリング”なキーボード
 これは幻想的な宇宙空間? それとも世紀末的な地殻変動? 地球の誕生または破滅のどちらをイメージするかは,読者の皆さんの判断に委ねたい。

 安藤まさひろ河野啓三に“誘導された”伊東たけしアルト・サックスが鳴り響く。
 これは“無の境地”! 一切の雑念を払い捨て感情を抑えた,伊東たけしの“クール”な世界が咲きほこる!

 【IN A SWEET TRAP】の展開力は“見事”である。壮大なテーマを持つ“スケール感”。上手に表現できないのがもどかしいが,聴き手に何かを感じさせてくれる。

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TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

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