アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

エリック・ゲイル / フォアキャスト5

FORECAST-1 「スタッフ」の2枚看板であるエリック・ゲイルコーネル・デュプリーのツイン・ギター。 
 そんなエリック・ゲイルコーネル・デュプリーが「スタッフ」結成前の同時期にソロ・アルバムを発表していた。
 管理人が最初に聴いたのはコーネル・デュプリーの方だった。

 コーネル・デュプリーの『TEASIN’』を聴いてアレレ? 詳しくは『TEASIN’批評を読んでいただくとして「まっ,コーネル・デュプリーは,所詮サイド・ギターだから」という理由で納得したものだから,続くエリック・ゲイルの『FORECAST』(以下『フォアキャスト』)へのハードルが上がったように思う。

 そんな期待値の高まった『フォアキャスト』であったが,手放しで素直に素晴らしい。とにかく優しい音で聴きやすい。それでいてエリック・ゲイルの個性は薄まっていない。要は“見せ方の問題”なのであろう。

 『フォアキャスト』のプロデューサーは“CTIの総裁”クリード・テイラー。そしてディレクター&アレンジャーはボブ・ジェームス
 この2人が降り掛けたブラス・アンサンブルの“音のマジック”が実にチャーミング! 超一流の豪華ゲスト陣が実にチャーミング!

 『フォアキャスト』は,演奏云々と言うよりも曲の良さに素直に引き込まれてしまうが,そこはエリック・ゲイルである。ファンキーでメロウ,ブルージーで“むせび泣く”ように音が伸びる「泣きのギター」が冴えまくっている。

 そう。『フォアキャスト』は,エリック・ゲイルの「泣きのギター」とクリード・テイラーボブ・ジェームスの「ポップでソフト&メロウな“R&B”フュージョン」の両方が楽しめる!

FORECAST-2 『フォアキャスト』を聴いて「スタッフ」って,自分たちが楽しめる音楽を演奏するバンドだったことが理解できた。
 サイドメンとして無数のセッション・ワークを彩ってきたエリック・ゲイルのストレス発散が「スタッフ」のメンバーとの演奏にあった。

 「スタッフ」結成前のエリック・ゲイルでは『フォアキャスト』が一番楽しんでいる!

  01. Killing Me Softly With His Song
  02. Cleopatra
  03. Dindi
  04. White Moth
  05. Tonsue Corte
  06. Forecast

(CTI/KUDU 1973年発売/KICJ-2216)
(ライナーノーツ/ロバート・レヴィン,青木和富)

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TRIX / MODE5

MODE-1 TRIXって? 映画のMATRIX? 仲間由紀恵のTRICK? TRIXって知らないなぁ。
 元カシオペア熊谷徳明と元T−スクェア須藤満が組んだバンドがTRIXなのかぁ。ベースドラムがメインを張るJIMSAKUみたいな感じなのかなぁ。

 と言うことで気になってはいたのだがTRIXの1st『INDEX』は様子見でスルー。と言うか管理人のTRIX・デビューは『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』なので約4年間も様子見〜。

 でもその分,遡って聴いた『MODE』『ART』『FORCE』『STYLE』は一気に繰り返して聴いた。TRIXに大ハマリ。それこそ狂ったように毎日聴いた。→ 逆に,もう最初から本音を書くと新作がリリースされる度に薄くなってしまったオレって?

 そんな上記「後追い4部作」の中でも『MODE』が一番好き! なんてったって名曲の宝庫! TRIXって曲がいい。すなわち熊谷徳明ってJ−フュージョンを代表する指折りの名コンポンザーなのである。

 スクェア・ナンバーっぽい(中盤がもろ【TRUTH】っぽい)展開のロック・チューン【FIRE】。涙ちょちょぎれるバラードの【小樽】。スーパー・キャッチー・ナンバーの【BON VOYAGE】のスーパー神曲が3曲。

 でも管理人が本当に『MODE』を愛している理由は,カッコイイ・キメキメ・ミディアム【ROSSO LIQUIDO】〜CCEB調のハイパー・フュージョンMALAGA】〜ギンギンのヘビィ・メタル調の【ROAD STAR】と続く,終盤戦の「これでもか!っ」というくらいのギター・フュージョン祭り!

 名コンポンザー=熊谷徳明がテクニカルなドラミングで引っ張るのがTRIXだが,TRIXの聴き所はギター・フュージョン祭り!
 熊谷徳明須藤満のリズム隊は強力だが,TRIXには,ギターの“JET平井武士キーボードの“貴公子”窪田宏がいる!

MODE-2 そう。フュージョンの王道を走ってきた熊谷徳明須藤満が生み出すGROOVEと,フュージョンの王道から外れてきた平井武士窪田宏が生み出すメロウが融合して,TRIXの「歌うギター・フュージョン」が誕生したのだった。

 多くのTRIXファンはTRIXのコミカルなお笑いナンバーが好きなようだが,そういうファンはジャズは聴かないフュージョンの専業ファンなのだろう。管理人は【くりくり】はダメッ。
 ただし【ゴクロウサン】のようなボコーダー仕様の歌ものは「歌うギター・フュージョン」の範疇として支持できる。【ゴクロウサン】の美メロはインストとしても十分に名曲である。

 TRIXを聴いていると,いい意味で日本人らしい歌心が聴こえてくる。いつ聴いてもワビサビを押さえたギター・フュージョンに熱狂してしまう。

  01. くりくり
  02. ゴクロウサン
  03. FIRE
  04. Grass Island
  05. 小樽
  06. Punch Line
  07. rosso liquido
  08. Malaga
  09. Road Star
  10. Bon Voyage

(キングレコード/KING RECORD 2005年発売/KICJ-486)

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エリック・ドルフィー&ハービー・ハンコック / 伝説のイリノイ・コンサート4

THE ILLINOIS CONCERT-1 『THE ILLINIOIS CONCERT』(以下『伝説のイリノイ・コンサート』)は,あの“発掘王”マイケル・カスクーナが掘り当てた,あのエリック・ドルフィーとあのハービー・ハンコックとの『伝説のコンサート』音源である。

 録音当時の最重要人物=エリック・ドルフィーと新世代の重要人物=ハービー・ハンコックとの「幻の共演ライブ盤」ゆえ,発売前から情報が洩れては,その演奏内容が評判になったものだ。
 何故それほど評判になったのかは,冒頭の20分を超える【朝日のようにさわやかに】を聴けば納得&理解できる。

 【朝日のようにさわやかに】は,エリック・ドルフィーバスクラリネットに内臓をひっくり返されて,ハービー・ハンコックの端正なピアノで我に返る。あたかもジェットコースターに乗せられているような演奏である。
 エリック・ドルフィーの情念とハービー・ハンコックの理性の対比が名演を生んでいる。

 エリック・ドルフィーハービー・ハンコックの【朝日のようにさわやかに】には,あの美しいテーマは出て来ない。
 ハービー・ハンコックのきめ細かく繰り返されるバッキングに乗って,いつもよりフレーズとフレーズの間を大きめに空け,思索的なプレイを繰り広げている。

 エリック・ドルフィーが繰り出す短いフレージングは,その瞬間&瞬間においては素っ頓狂に聴こえるかもしれない。しかし,これらの集積が時間の経過とともに少しずつ意味をなしてゆくのだ。
 将棋で語れば,何十手も前に打った歩兵が,突然効いてくるかのように,エリック・ドルフィーは長尺演奏のフォーマットを最大限に活かし,未来への布石を一手,一手着実に打ち込むかのようなアドリブを積み重ねている。素晴らしい。

 そうして迎えたクライマックスが,エリック・ドルフィー渾身の“馬のいななき”と称されるバスクラリネットのカデンツァである。こんなにもスリルを覚える演奏にはそう滅多にお耳にかかれない。
 ここにエリック・ドルフィーハービー・ハンコックの共演の意味と価値を聴いている。エリック・ドルフィーハービー・ハンコックが真剣に自ら主張する音でぶつかり合って調和している。

THE ILLINOIS CONCERT-2 以前にも書いたが,エリック・ドルフィーは傑出したソロイストであるし,セッションに参加すれば「道場破り」のような演奏をする。
 一方,エリック・ドルフィーは自分のリーダー・バンドの演奏では,バックには王道の演奏を楽しんでもらい,自分はそんなバンドとの不協和音を1人楽しんでいるように思える節がある。
 そして不協和音を残したまま,意思の疎通を図ったハーモニーを全員で追求していく。

 『伝説のイリノイ・コンサート』でのハービー・ハンコックとの掛け合いを聴いてその思いを強くする。
 ハービー・ハンコックが響かせるモードフリーが同居したようなピアノのバッキングが作ったスペースを利用し,エリック・ドルフィーが時に不協和音を響かせる。敢えての歪みが実にエリック・ドルフィーらしい。

  01. SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
  02. SOMETHING SWEET, SOMETHING TENDER
  03. GOD BLESS THE CHILD
  04. SOUTH STREET EXIT
  05. IRON MAN
  06. RED PLANET
  07. G.W.

(ブルーノート/BLUE NOTE 1999年発売/TOCJ-66066)
(ライナーノーツ/ウラジミール・シモスコ,ロン・カーター,藤本史昭)

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伊東 たけし / ダブル・サークル4

DOUBLE CIRCLE-1 ドッペルギャンガーフィリップ・セスと組んできた伊東たけしが“日本のフィリップ・セスクリヤ・マコトと組んだ『DOUBLE CIRCLE』(以下『ダブル・サークル』)。

 フィリップ・セスも先進的でトンガッテいたが“鬼才”クリヤ・マコトの作る「クラブ系」のサウンド・メイキングは,もはや伊東たけしフュージョンサックスの音楽ではない。
 ラップやスクラッチ,打ち込みやコーラス隊,トドメに【太陽にほえろ!のテーマ】まである。従来の伊東たけしのイメージからすると,オーッ!とドン引いてしまうくらいの過去最大のインパクト有!

 ちょっと待った〜! そこの“T.K.”ファンの皆さん。ここまで読んで「聞かず嫌い」とは何とも勿体ない!
 ズバリ『ダブル・サークル』とは,相当に聴きやすい「ジャム系」の名盤である。

 ただし,あの時代には早すぎた。あと数年後=「メデスキ,マーチン&ウッド」や「ソウライヴ」の「ジャム・バンド」が来た後だったなら大ヒット間違いなしの「早過ぎた名盤」だと思う。

 というのも管理人も『ダブル・サークル』の発売当初は「喰わず嫌い」。アルバムを聴く前に【太陽にほえろ!のテーマ】のサントラ盤を耳にしたものだから余計に「喰わず嫌い」に…。
 今でもラップは嫌いだし「喰わず嫌い」の『ダブル・サークル』には名盤ではなく迷盤?の予感がプンプン漂っていた。

 しか〜し「メデスキ,マーチン&ウッド」や「ソウライヴ」を経由した管理人にとって『ダブル・サークル』は耳に優しかった。
 特に【BELIEVE MY HEART】〜【FINESSE】〜【HIGH TIME】〜【MAGNUM】の連続する「ソフトなクラブ系」の流れがゴチソウすぎる!

 クリヤ・マコトの溢れ出る才能はフィリップ・セスと遜色なし。時代を先取りした強めの感覚が伊東たけしの「渋めの」サックスに妙に似合っている。
 雄大に朗々とサックスを気分良さそうに吹き上げる“T.K.”が素直にカッコイイと思ってしまう。

DOUBLE CIRCLE-2 でも逆にサックスがビートに追われる感じの曲には付いて行けないままでいる。クリヤ・マコトの“天才”に管理人が追いつくまであと何年かかることだろう…。

 『ダブル・サークル』の「喰わず嫌い」は勿体ないと力説してきましたが,ごめんなさい。
 ここ数年の管理人は大好きだった【BELIEVE MY HEART】も聴かなくなって【FINESSE】〜【HIGH TIME】〜【MAGNUM】の3曲ばかりなのです。ごめんなさい。

  01. Dawn out
  02. Quiet frequency
  03. Deeper than gravity
  04. Believe my heart
  05. Finesse
  06. High time
  07. Magnum
  08. Never again
  09. Dawn out 〜refrain
  10. I wish
  11. 太陽にほえろ!のテーマ (Take1025)

(キティ/KITTY 1999年発売/KTCR-1498)

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ドナルド・ハリソン & テレンス・ブランチャード / エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル4

ERIC DOLPHY & BOOKER LITTLE REMEMBERED LIVE AT SWEET BASIL-1 『ERIC DOLPHY & BOOKER LITTLE REMEMBERD LIVE AT SWEET BASIL』(以下『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』)とは,エリック・ドルフィーブッカー・リトルの双頭コンボの現代版の再演ライブ集である。

 場所はスイート・ベイジルでのライブ。メンバーはアルトサックスバスクラリネットドナルド・ハリソントランペットテレンス・ブランチャードピアノマル・ウォルドロンベースリチャード・デイビスドラムエド・ブラックウェルである。

 そう。“本家”エリック・ドルフィーブッカー・リトルの双頭コンボのリズム・セクションそのまんまに,新進気鋭のドナルド・ハリソンエリック・ドルフィー役を,トランペットテレンス・ブランチャードブッカー・リトル役を務めたリメイク集なのである。

 『アット・ザ・ファイブ・スポット』シリーズの25年振りのリメイク・ライブなのだから,単なる完コピでも単なる焼き直しでもあろうはずがない。
 しかし,管理人は『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』の出来上がりには満足した。よくある有名映画のハイウッドのリメイク集のような「中身空っぽ」ではないからだ。

 『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』におけるドナルド・ハリソンテレンス・ブランチャードエリック・ドルフィーブッカー・リトルの「意思」を受け継ぎつつも,自分なりのアプローチで「聴かせる」演奏をしている。

 エリック・ドルフィーの独特の音圧,独特のスピード感,独特の高低差を用いながらも,ドナルド・ハリソンは25年後のエリック・ドルフィーを想定しながら内容のあるアドリブを吹いていく。
 ブッカー・リトルの感情に流されず,それでいて興奮を忘れない語法を用いながらも,テレンス・ブランチャードが25年後のブッカー・リトルを想定しながら内容のあるアドリブを吹いていく。
 あのエリック・ドルフィーの役回りとあのブッカー・リトルの役回りの大役を見事に務め上げている。

 ドナルド・ハリソンテレンス・ブランチャードがプレッシャーなど微塵も感じさせない快演を披露できたのにはわけがある。それこそがピアノマル・ウォルドロンベースリチャード・デイビスドラムエド・ブラックウェルのリズム隊の存在である。

 管理人はこれまでエリック・ドルフィーブッカー・リトルの双頭コンボの音源は,エリック・ドルフィーアルトサックスバスクラリネットブッカー・リトルトランペットばかりを聴いていた自負があった。
 しかしそれは事実ではなかった。アルトサックストランペットを集中して聴いていた“つもり”であった。

ERIC DOLPHY & BOOKER LITTLE REMEMBERED LIVE AT SWEET BASIL-2 『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』を聴いて始めて『アット・ザ・ファイブ・スポット』シリーズは,このリズム隊の存在なくしては生まれなかった名演であったことが分かった。

 そう。『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』に感じる『アット・ザ・ファイブ・スポット』シリーズの雰囲気こそが,このリズム隊の雰囲気であった。

 どんなにエリック・ドルフィーの演奏が熱く革新的で,ブッカー・リトルの演奏が叙情性豊かで時代の半歩先を行ったものであろうとも,それを引き立てるマル・ウォルドロンの和音の反復を繰り返す重たいピアノリチャード・デイビスの攻撃的なベースエド・ブラックウェルのパーカッシヴで拡散的なドラムがあればこそ!

 『エリック・ドルフィー & ブッカー・リトル・リメンバード・ライブ・アット・スイート・ベイジル』には,追憶と復活,確認と伝承,今日と明日について語っている。
 過去を振り返ると同時に未来を見つめてきた,マル・ウォルドロンリチャード・デイビスエド・ブラックウェルの25年間の音楽が詰まっている。

  01. THE PROPHET
  02. AGGRESSION
  03. BOOKER'S WALTZ

(パドルホイール/PADDLE WHEEL 1987年発売/K32Y 6145)
(ライナーノーツ/アイラ・ギトラー)

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カシオペア・サード / A・KA・RI4

A・KA・RI-1 『A・SO・BO』『I・BU・KI』に続く三文字シリーズ三部作の完結編が『A・KA・RI』。

 先日の「CASIOPEA 3rd 2018 A・KA・RI LIVE TOUR」のMCで野呂一生が語っていたが,この三部作,1作目の『A・SO・BO』を作っている時は全然そんなこと考えていなかったらしいが『I・BU・KI』辺りから「これは行けるかな」になって,知らないうちに三部作となっていたという。メンバーの皆さんは「あっ,そうなんだ」みたいな感じだったそうだ。

 つまり三文字シリーズとは後付であった。ただし三部作の完結編『A・KA・RI』だけは『A・SO・BO』と『I・BU・KI』を意識して作られたということになる。ストーリーなき帳尻合わせは非常に大変な作業であったことだろう。

 しか〜し,そんな困難をいとも簡単にクリアしてしまうのが野呂一生の“天才”であり「カシオペア・サード」の“円熟”である。
 『A・KA・RI』から響く,ヴァリエーションに富んだ美しい楽曲,個々の卓越した演奏能力にバンドとしての絶妙なアンサンブルと表現力が“カシオペア印”のど真ん中。
 うんうん。『A・KA・RI』を聴けば『A・SO・BO』と『I・BU・KI』との共通項が“浮かび上がって”聴こえてくる。

 『A・KA・RI』のハイライトは「カシオペア・サード」初の試み=ラスト2曲の【LAST DANCE】と【FLOWER OF LIFE】にある。
 【LAST DANCE】は6/8拍子で遊んでいる。【FLOWER OF LIFE】はディスコで遊んでいる。
 そう。「リズムで遊ぶ」が『A・SO・BO』であり「初の試み」が『I・BU・KI』である。だから「リズムで遊ぶ」+「初の試み」=『A・KA・RI』が誕生したのだ。

 大高清美の【URBAN STARS】なんかは,もろカシオペアのDNAなのだが,大高清美以外には考えつかないカシオペアのニュー・スタンダード・ナンバーだと思う。このリフが頭の中でループして離れない。
 鳴瀬喜博の【Ui Uiz U Uiz Us】はPOPでウキウキなカシオペア版の「TRIX」である。

 ズバリ『A・KA・RI』最大の魅力は「カシオペア・サード」の持つ「バンド力」だと思う。
 カシオペアというバンドは野呂一生のバンドである。しかし同時にメンバー全員が主役として輝けるバンドでもあるのだ。

A・KA・RI-2 『A・KA・RI』で三文字シリーズ三部作の完結を迎えた「カシオペア・サード」。ここでブーイング承知でカシオペアの次なるステージをリクエストする。
 それは『TA・MA・TE・BOX』の続編である。

 正直『A・SO・BO』『I・BU・KI』『A・KA・RI』の「カシオペア・サード」に『TA・MA・TE・BOX』を聴いた時のあの興奮を感じない。

 これって管理人だけなのかもしれない。新作を聴く度にバンド・アンサンブルもテクニックも向上していることは認めるのにやぶさかでない。でも管理人がカシオペアに求めているのは安定・安心ではないドキドキ・ワクワクなのだ。
 もはや『TA・MA・TE・BOX』を越えてくることなんて「ないものねだり」なのだろうか? 『A・KA・RI』がいいアルバムであるだけに余計に『TA・MA・TE・BOX』の新鮮味が恋しくなってしまいました。

PS 『A・KA・RI』は「LIVEが先でCDが後」になったカシオペアの初パターン。だからリスニングルームで聴く『A・KA・RI』は,第一印象よりも大人しく聴こえてしまいます。だから『A・KA・RI』に新鮮味を感じるのが【URBAN STARS】【Ui Uiz U Uiz Us】【LAST DANCE】【FLOWER OF LIFE】の4曲だけなの? オープナーの【TSU・BA・SA】が良い曲だったら良かったのになぁ。

  01. TSU・BA・SA
  02. MISSIONS
  03. I'LL BE RIGHT THERE
  04. URBAN STARS
  05. LIGHTS IN THE HEART
  06. Ui Uiz U Uiz Us
  07. GROUND FEELINGS
  08. MAGIC TOUCH
  09. ETHNIC STREET
  10. LAST DANCE
  11. FLOWER OF LIFE

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2018年発売/HUCD-10263)
(☆BLU−SPEC CD2仕様)

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