アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

ビル・シャープ / フェイマス・ピープル4

FAMOUS PEOPLE-1 シャカタクのリーダーであるビル・シャープの1stソロ・アルバムが『FAMOUS PEOPLE』(以下『フェイマス・ピープル』)。

 管理人は大好きなフュージョン・グループ・メンバーのソロ・アルバムは追いかけていない。意図的に避ける習慣がついてしまった。
 理由は大好きなバンド・サウンドとあまりにもかけ離れているものが多くソロ・アルバムは何回か聞いたら終わりのお蔵行き。それどころか実験的な音造りの,そこまでやるか!的な大変化に,本体まで嫌いになってしまいそうで…。要は手に取ると危ない盤。

 しか〜し,ビル・シャープの『フェイマス・ピープル』は,シャカタク名義のアルバムの1枚にラインナップしてもおかしくない出来である。要は手にして安心盤。
 シャカタク本体の同時期のアルバム『ダウン・オン・ザ・ストリート』の先鋭的な音造りよりも『フェイマス・ピープル』の方が意外にしっくりきた記憶がある。

 特に前半のハイライト・トラック=【愛のシルエット】【ザ・シャッフル】【ウォッシュト・アウェイ】の3曲にはブリティッシュジャズファンクの伝統を感じてしまうし,後半【チェンジ・ユア・マインド】【フェイマス・ピープル】以降のダンス・ビートの連続には,シャカタク以上に“エレガント・ポップ”を感じてしまう。

 ズバリ『フェイマス・ピープル』の聴き所はビル・シャープキーボードではなく,ヴォーカルと電子リズムを使った“仮想”シャカタク・サウンドにある。
 『フェイマス・ピープル』には,シャカタクの頭脳であるビル・シャープの“ロマンシズム”が溢れている。

 シャカタク・サウンドの個性とは,美メロはビル・シャープキーボードジャズファンク色はロジャー・オデルドラム,という明確な役割分担で構築されているのだが,そのリズム部分を『フェイマス・ピープル』ではビル・シャープが操るエレクトロ・ドラムベースの打ち込みでカバーしている。

FAMOUS PEOPLE-2 そう。シャカタクロジャー・オデルのリズムであるなら『フェイマス・ピープル』はビル・シャープのリズムである。
 ロジャー・オデルビル・シャープのアプローチの違いが自然と聞こえてきて,シャカタク・ファンなら俄然楽しめる。

 ただし『フェイマス・ピープル』では電子リズムの存在を忘れさせるほどにヴォーカルの存在が際立っている。
 シャカタクレヴェル42化とも捉えることのできる「本格的なヴォーカル・アルバム」を聴かせられると,シャカタクの今後が心配になる?

 う〜む。やっぱり。内容が良くても悪くてもバンドの行く末が不安になる? やはりフュージョン・グループ・メンバーのソロ・アルバムは追いかけてはいけない。

  01. SILHOUETTES
  02. THE SURVIVOR
  03. BILL'S BLUES
  04. THE SHUFFLE
  05. WASHED AWAY
  06. PEACE
  07. SONG FOR LISA
  08. CHANGE YOUR MIND
  09. FAMOUS PEOPLE
  10. FOOLS IN A WORLD OF FIRE
  11. CATCHING A TRAIN
  12. REMIX, REMAKE, REMODEL
  13. FAIRWEATHER GIRL

(ポリドール/POLYDOR 1984年発売/P33P-20004)
(ライナーノーツ/川名雄二)

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KEEP / ロックン・ロックド・ロック5

ROCK'N ROCKED ROCK-1 「KEEP」の楽曲単位としての“最高傑作”が【SONATINE】であるなら,アルバム単位としての“最高傑作”が『ROCK’N ROCKED ROCK』(以下『ロックン・ロックド・ロック』)である。

 『ロックン・ロックド・ロック』は問答無用で素晴らしい。本職のロック・バンドではなくフュージョン・バンドの「KEEP」が提示するロックゆえに,色眼鏡で見られてしまうのも致し方なことだろうが,フュージョン・バンドが本気で演奏するロックとは「本家」を超えて,真のロック音楽が目指した「理想の高み」に達しているように思う。

 それくらいに深町純キーボードが,和田アキラギターが,富倉安生ベースが,山木秀夫ドラムが,狂ったようにロックン・ロールしまくっている。ギンギンに跳ねているのだ。

 【SONATINE】のような「美して激しいドラマティック・フュージョン」を聴きたくて『ロックン・ロックド・ロック』を購入した人間とすれば,非フュージョンへの音楽性の変化にガッカリするのかもしれないが『ロックン・ロックド・ロック』の“魂”を前にして,ただただ賛辞の言葉しかなかった。

 ズバリ『ロックン・ロックド・ロック』は,最初の一音から最後の一音まで,怒涛のロックン・ロール・ショー。和田アキラをして,バカテクの早弾きなのにロックギターの境界線に踏みとどまっており,決してプログレフュージョンしてはいない。

 深町純という音楽家はソロ・アルバムを追いかけたファンならお分かりかと思うが,発表するアルバム毎にコンセプトを変えてくるミュージシャンである。
 ただし,その変化はクロスオーヴァーとかフュージョンとか呼ばれるジャンルの中での変化であって,ここまでロックに振られたことは1度もなかった。

 思うに『ロックン・ロックド・ロック』の制作理由は,J−フュージョン黎明期をリードしてきた深町純が,ついに花開いた自分抜きの日本のフュージョン・ブームへの嫉妬かも?
 深町純が追い求めても手に入れられなかった,プリズムカシオペアザ・スクェアの大ヒットを目の当たりにして,それらを全て否定してみたくなった?

 自らが活躍すべく開拓してきたフォーマットだったのに,自分1人だけがフュージョン・ブームに乗り遅れた悲哀。これは自らの手でブチ壊さねば! いざ,ビルド・アンド・クラッシュ!

 そう。『ロックン・ロックド・ロック』の真実とは,軽快なフュージョンをブチ壊すために「KEEP」がフュージョン・シーンに放り込んだ“刺客”なのである。

 ズバリ『ロックン・ロックド・ロック』の音作りは,曲調こそロック的とは言え,メロディーやハーモニーが複雑で音楽の細部のバランスがバカテクの上に成り立っていればこそ!
 弾きまくり&叩きまくりにして,アドリブよりもアレンジで聴かせる展開力こそが,ギター・メインのロック野郎ではなく,複数の楽器で同時にユニゾンするあの快感を味わってきた“フュージョン目線な”ロック・サウンドのハイライトなのである。

ROCK'N ROCKED ROCK-2 お互いを完璧に支えあう主従の切り替え。時にユニゾン。暴走するアドリブの一瞬の隙を突いて切り込むオブリガード。リズム隊の一糸乱れぬフレームワークが最高に素晴らしい。

 『ロックン・ロックド・ロック』を聴いた直後に,軽快なフュージョンを聴くと,あの軽さに嫌悪感を抱いてしまうのでご注意を!
 フュージョン・バンドが本気で演奏するロックとは重い音楽なのである。歌詞不要の「怒涛の音圧」が全てなのである。

  01. Rock'n Rocked Rock
  02. Moonbeam
  03. Modja
  04. Aristocrat bachelor
  05. Ballad

(トリオ/TRIO 1982年発売/CRCD5053)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/深町純)

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エリック・アレキサンダー・カルテット / ニューヨークの休日5

SUNDAY IN NEW YORK-1 『SUNDAY IN NEW YORK』(以下『ニューヨークの休日』)こそがエリック・アレキサンダーの“最高傑作”である。

 管理人がエリック・アレキサンダーを愛する理由は,とにかく豪快に「男気テナー」を吹きまくるテクニシャンにして,音楽が生き生きと躍動する豊かな表現力にある。
 エリック・アレキサンダーテナーサックスの響きにジョン・コルトレーンソニー・ロリンズが同居し,エリック・アレキサンダーが息を吹き込む度に,コルトレーンロリンズが一緒に降臨したかのようである。

 “有名過ぎない”ハード・バップ・スタンダード集の『ニューヨークの休日』が,エリック・アレキサンダーの資質にハマッテいる。
 ダイナミックにスイングするストレート・アヘッドなバップだけが持ち合わせている痛快さが宿っているのだ。

 『ニューヨークの休日』は,エリック・アレキサンダーの過去のリーダー・アルバムと比較して「音の出方,音の傾向,音の雰囲気」なるものが異なっている。音が“一丸となって襲ってくる”感じに仕上がっている。
 これは高音質が売りのVENUSのせいではない。もしそうなら以前よりも一層,各楽器が分離して聴こえるはずである。

 ズバリ『ニューヨークの休日』でのサウンドの変化は,ピアニストジョン・ヒックスの参加が全てである。
 ジョン・ヒックスのアグレッシブでクリティカルでスタイリッシュな演奏スタイルが,エリック・アレキサンダーと,時にぶつかり合い,時に調和しながら,全てを受け入れていく…。全てを包み込んでいく…。全てを呑み込んでいく…。

 エリック・アレキサンダージョン・ヒックスの共同アレンジ的な“丁々発止”に魂を射抜かれてしまう。
 ジョン・ヒックスの「自分を活かし相手も活かす」ジャズ・ピアノのハイセンスが,バリバリ・タイプのエリック・アレキサンダーとの共演で彩りを添える「一枚岩」と化している。
 最高に“HOT”なのに最高に“COOL”な現代のバップ・テナーに打ちのめされてしまった。

SUNDAY IN NEW YORK-2 管理人の結論。『ニューヨークの休日批評

 要は「現代のスイング」の代表盤なのであろう。愛聴盤の1枚として10年以上『ニューヨークの休日』を手に取ってきたが,何度聴き返しても,前回聴いたことを忘れてしまったかのように本気で興奮してしまう。素晴らしい。

  01. Sunday In New York
  02. Avotcja
  03. Dearly Beloved
  04. Like Someone In Love
  05. Watch What Happens
  06. My Girl Is Just Enough Woman For Me
  07. Alone Together
  08. My Romance

(ヴィーナス/VENUS 2005年発売/VHCD-4099)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/児山紀芳)

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KEEP / DG-5815

DG-581-1 「KEEP」の骨格は深町純の細部まで書き込んだ譜面でまず間違いないだろう。
 「KEEP」結成に至るまでの深町純は,本場アメリカの凄腕プレイヤーたちとの交流を深めることによって,自らの思い描くフュージョン・サウンドを追及してきた。

 しかし,出来上がったフュージョン・サウンドは,それが深町純のペンによるものだとしても,どうしても&何回演っても,スタッフブレッカー・ブラザーズっぽさが感じられる「アメリカン・フュージョン・タッチ」。
 当然である。フュージョンの主役は曲ではなく演者の方なのだから…。

 そこで深町純が考えたのが,オール日本人によるフュージョン・バンドの結成である。
 ニューヨーク・オールスターズで“天下を獲った”深町純が欲したのは,世界的にも稀有なミュージシャンがガラパゴス化している「J−フュージョン・オールスターズ」を率いる深町純であった。

 しかし,ここが最高に面白い部分なのだが,深町純の細部まで書き込まれた譜面を,すでにビッグネームとなっていたギター和田アキラベース富倉安生ドラム山木秀夫の3人が「自分ならどう表現しようか」と譜面と格闘しているのが「KEEP」なのである。
 深町純の願いかなわず,深町純の狙いとは真反対に「バンドの力学」が動いている。

 ズバリ,1stである『DG−581』は「KEEP」4人によるセッション・アルバムである。
 互いにけん制しあいながら,どこまで踏み込むべきか“腹の探り合い”の雰囲気がなんとも微笑ましく,それでいて音楽としての完成度がメチャメチャ高い。和田アキラ富倉安生山木秀夫のミュージシャン・シップが深町純の「書き譜の音世界」を大きく越えてしまっている。痛快極まりない!

 『DG−581』について語るなら,テクニカルな演奏に違いないが,それ以上にメロディアスで温かみのあるサウンドが前面に出ていると思う。
 フュージョンを基本としつつ,ジャズっぽくロックっぽくプログレっぽいところもあるが,マニアックな空気は薄く風通しの良い雰囲気に満ちている。

 そう。「KEEP」はバンド・サウンドを目指しながらも,形として最後までバンドになりきることのできなかった“バンド崩れ?”のセッション・バンドである。
 和田アキラは「プリズム」で,富倉安生は「トランザム」で,山木秀夫は「マライア」と「香津美バンド」で,バンド・サウンドを奏でることが出来ているが,唯一,深町純だけが,生涯,バンドの一部となりきれることのなかったセッション・ミュージシャンだと思っている。

 だからこそ「KEEP」が光り輝いている。「KEEP」が最強なのは,メンバー4人が4通りに思い描く音楽イメージが全部放出されている点にある。
 4人が1つのイメージを共有するのがバンドであるなら「KEEP」は4人が4つのイメージを共有している。こういけばこうである。4人が局面を打開するためのアイディアを数多く持っているから,誰かが仕掛けた創造的なアプローチにも,あらかじめ譜面に書かれていたかのように即興で対応できてしまう。そんな感じの演奏が続いている。

DG-581-2 管理人にとっては『DG−581』とは,いいや「KEEP」とは【SONATINE】のことである。この1曲の中に「KEEP」の全てが収められている。

 深町純の“最高傑作”をもってしても,和田アキラの“最高傑作”をもってしても,富倉安生の“最高傑作”をもってしても,山木秀夫の“最高傑作”をもってしても『DG−581』の【SONATINE】には遠く及びやしない。

 【SONATINE】の世界観はソロでは表現できないし,バンドでも表現できない。ウルトラ・スーパー・セッション・バンド=「KEEP」だから表現できたのだと思う。素晴らしい。

  01. OWL FLIGHT
  02. PAN NEO
  03. NEVER ENDING SAD
  04. DANCE OF PARANOIA OPUS 3
  05. SONATINE

(トリオ/TRIO 1981年発売/CRCD5030)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/笠木脩治,福原武志)

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エリック・アレキサンダー / ナイトライフ・イン・トーキョー5

NIGHTLIFE IN TOKYO-1 『NIGHTLIFE IN TOKYO』(以下『ナイトライフ・イン・トーキョー』)の主役はロン・カーターベースである。
 エリック・アレキサンダーの出来は最高である。しかし悔しいかな,それ以上にロン・カーターの音楽の拍動が聴こえてくる。

 『ナイトライフ・イン・トーキョー』でのエリック・アレキサンダーカルテットのメンバーは,ベースこそ「初顔の」ロン・カーターであるが,ピアノハロルド・メイバーンドラムジョー・ファンズワースのいつも通りのメンバーである。

 しかし『ナイトライフ・イン・トーキョー』でのエリック・アレキサンダーカルテットがいつもとは違う。特にハロルド・メイバーンピアノがリズム・セクションしており,伴奏に徹しているかのようで大人しい。
 一方でジョー・ファンズワースドラムが「水を得た魚」改め「ロン・カーターを得たジョー・ファンズワース」である。

 そう。エリック・アレキサンダーカルテットのサウンドの変化こそが「ミスター・ベースロン・カーターの功績である。
 いつもは「コルトレーン派」のエリック・アレキサンダーにふさわしく,マッコイ・タイナーばりに弾きすぎてプッシュしまくるハロルド・メイバーンが,ロン・カーターに頭を抑えつけられたがため,相対的にジョー・ファンズワースドラミングが前に出た。

 その結果,ドラムに負けることなど許せない「男気」テナーマン=エリック・アレキサンダーが,いつも以上に前に出るのだが,エリック・アレキサンダーが前に出れば前に出るほど,バックでサウンドメイクしているロン・カーターベース・ラインがギンギンに目立つ構図。

 ロン・カーターに「遠慮した?」ハロルド・メイバーンが,一介のピアニスト然と,幅の広いプレイを披露している。ゆえに全体の音場が広がっている。
 エリック・アレキサンダーテナーサックスが益々豪快にブローしている。しかし『ナイトライフ・イン・トーキョー』では,ロン・カーターと共鳴する部分が多く,則ち音楽的なブローであり,ハーモニーが美しい。

 これまでハード・バップ一辺倒だったエリック・アレキサンダーソニー・ロリンズのような“歌”を初めて感じた。自己表現の手段としてではなく聴き手の心を動かすためのブローがある。

NIGHTLIFE IN TOKYO-2 【I’LL BE AROUND】での長い長いカデンツァは何度聴いてもグッと来る。サウンド・イメージを膨らませるロン・カーターベース・ラインを耳で追っていくと,エリック・アレキサンダーアドリブがインスピレーションの泉へと引きずられていく過程が楽しめる。

 管理人の結論。『ナイトライフ・イン・トーキョー批評

 『ナイトライフ・イン・トーキョー』の真実とは「RON CARTER TRIO FEATURING ERIC ALEXANDER」で間違いない。
 “ジャズ・ジャイアントロン・カーターの音楽の拍動を受けて,ついにエリック・アレキサンダーが「アレキサンダー大王」となった! 

  01. NEMESIS
  02. I CAN DREAM, CAN'T I?
  03. NIGHTLIFE IN TOKYO
  04. I'LL BE AROUND
  05. COLD SMOKE
  06. ISLAND
  07. BIG R.C.
  08. LOCK UP AND BOW OUT

(マイルストーン/MILESTONE 2003年発売/VICJ-61119)
(ライナーノーツ/テッド・パンケン)

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スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1998年度(第32回)

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCDLPビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。

 今回は1998年度(第32回)の発表です。

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ガーシュウィン・ワールド★【金賞】.ガーシュウィン・ワールド
ハービー・ハンコック


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トゥー・ブロックス・フロム・ジ・エッジ★【銀賞】.トゥー・ブロックス・フロム・ジ・エッジ
マイケル・ブレッカー


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ミーツ・ザ・ビートルズ★【ボーカル賞(海外)】.ミーツ・ザ・ビートルズ
ジョン・ピザレリ


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イフ・イッツ・ラヴ★【ボーカル賞(国内)】.イフ・イッツ・ラブ
ケイコ・リー


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ディア・オスカー (オスカー・ピーターソンに捧ぐ)★【日本ジャズ賞】.ディア・オスカー(オスカー・ピーターソンに捧ぐ)小曽根真


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フュエゴ(紙ジャケット仕様)★【編集企画賞】.ブルーノート・24ビット・バイ・RVGシリーズ


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ウォーキン・ダウン・レキシントン★【製作企画賞】.ウォーキン・ダウン・レキシントン
大阪昌彦


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パナソニック サウンドエッセイ 名曲物語 [DVD]★【最優秀ジャズ・ビデオ賞】.“パナソニック サウンドエッセイ 名曲物語”シリーズ(Vol.5〜10)


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ペイトンズ・プレイス★【最優秀録音賞(ニューレコーディング)】.ペイトンズ・プレイス / ニコラス・ペイトン


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アロング・ケイム・ジョン (紙ジャケット仕様)★【最優秀録音賞(リマスタリング)】.ブルーノート・24ビット・バイ・RVGシリーズ


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ソングス〜アート・オブ・ザ・トリオ Vol.3★【ニュー・スター賞】.ソングス〜アート・オブ・ザ・トリオ Vol.3ブラッド・メルドー


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 ハービー・ハンコックの『ガーシュウィン・ワールド』が【金賞】受賞。

 思えばハービー・ハンコックカヴァー路線に進んだのは『ガーシュウィン・ワールド』の成功体験が要因としてあると思っている。
 『ザ・ニュー・スタンダード』は本当に素晴らしかった。手放しで喜んだ。でっ『ザ・ニュー・スタンダード』の「二匹目のドジョウ」として登場した『ガーシュウィン・ワールド』がまたしても成功している。

 『ガーシュウィン・ワールド』の真実とはガーシュウィンの原曲をモチーフとした,完全なるハービー・ハンコックオリジナル
 オルフェウス室内管弦楽団というクラシック畑のストリングス効果絶大でロマンティック。雰囲気は確かにガーシュウィンの“残り香”がプンプン。

 個人的にはハービー・ハンコック流,60年代のマイルス・デイビスクインテットの再現のようで,美しもスリリングなインプロヴィゼーションにやられてしまう。

 一般的に続編は失敗するものなのだろうが,リメイクをやらせたら“天下無双”なハービー・ハンコックの手に掛かれば『ザ・ニュー・スタンダード』→『ガーシュウィン・ワールド』への転換も問題なし。

 その後も「三匹目のドジョウ」を獲りにいき,カヴァー路線で名盤を量産しつつ,例のグラミー最優秀アルバム受賞作『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』で高みへと達するハービー・ハンコックにとってのターニング・ポイントが『ガーシュウィン・ワールド』なのだと思う。

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