アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

桑原 あい トリオ・プロジェクト / フロム・ヒア・トゥ・ゼア5

FROM HERE TO THERE-1 「桑原あいトリオ・プロジェクト」である。「トリオ・プロジェクト」と聴いたら,まずは上原ひろみを連想するものであろう。
 これって上原ひろみと比較させるための桑原あいの戦略なのだろうか? 管理人は桑原あいによる「上原ひろみのフォロワー宣言」だと受け取った。
 そう。桑原あいが溺愛する上原ひろみのスタイルとは,実はピアニストの部分ではなくて,あのアグレッシブでプログレッシブな作編曲能力にある。

 その点で“天才”上原ひろみはギリギリまでいっても破綻しないのだが,桑原あいは途中で飛び立ってから元へ帰って来れない部分がある。いいや,一度破綻してからが“勢い勝負”。若干21歳の女子である。力業でアクロバティックに着地してみせる。若さだよねぇ。聴けば聴くほど面白くなる!

 プロとしての経験を積めば積む程『FROM HERE TO THERE』(以下『フロム・ヒア・トゥ・ゼア』)のような“破天荒な”アルバムは作りにくくなると思う。桑原あい自身も,もう2度と同じものを作ることなどできやしない「幻のお化けアルバム」の誕生であった。
 そう。桑原あいの「アイディアがグッチャグチャ状態の頭の中」がそのまんま音として記録されたのが『フロム・ヒア・トゥ・ゼア』である。

 いや〜,インディーズっていいですね。何の制約もなく本当にやりたい音楽を形にして発売することができる。『フロム・ヒア・トゥ・ゼア』こそが「桑原あい100%」(アキラ100%風)の魅力であろう。
 ただし『フロム・ヒア・トゥ・ゼア』が「桑原あい100%」に聴こえるのは,バンド・リーダーであるベース森田悠介の才能が大きい。

 桑原あいの「アイディアがグッチャグチャ状態の頭の中」を理路整然と形にしている。それも今となっては“確信犯”であろうが,森田悠介の好みのアイディアだけを桑原あいの頭の中ら抜き出している。

 ズバリ「桑原あいトリオ・プロジェクト」の真実とは,桑原あいオリジナル曲を演奏するピアノ・トリオにして,森田悠介が「裏」で桑原あいを回すためのプロジェクトなのである。

FROM HERE TO THERE-2 その意味で管理人は「桑原あいトリオ・プロジェクト」を「ジャズフュージョン界のドリカム」に例えよう。
 桑原あいを語るのなら,比較対象は上原ひろみではなくて吉田美和の方である。裏でガッツリとプロデュースする森田悠介によって,桑原あいが最高の演者として,前面で輝くためのピアノ・トリオなのだと思う。

 森田悠介押しの管理人としては『フロム・ヒア・トゥ・ゼア』の聴き所は,森田悠介の超カッコイイ“変拍子GROOVE”に小躍りする桑原あいのエレガントなピアノであると信じている。

 時にジャズ,時にフュージョン,時にプログレ,そして時にドリカム…。
 桑原あいよ,森田悠介に逆らうな。森田悠介に身を委ね続けよ…。

  01. BET UP
  02. 3=log2(8)
  03. from here to there
  04. Edit typos.
  05. Chronometer
  06. mind blindness
  07. Circuit River
  08. Portrait of an old man
  09. Riverdance
  10. HiCCups!

(イーストワークス・エンタティンメント/EWE 2012年発売/EWCD-0191)

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エリック・アレキサンダー / ザ・セカンド・マイルストーン5

THE SECOND MILESTONE-1 エリック・アレキサンダーの快進撃は『THE SECOND MILESTONE』(以下『ザ・セカンド・マイルストーン』)から始まった。管理人はそう断言しよう。

 デビュー以降のエリック・アレキサンダーの特長とは,難フレーズでもとにかく豪快に吹き切る,無敵のブロウ職人のようなイメージであったが,前作『THE FIRST MILESTONE』から“大人の魅力”開眼のようで,豊かな情感表現が目立つように変化していたと思う。

 しかし『THE FIRST MILESTONE』での大人の音世界は,残念ながらエリック・アレキサンダー主導というよりはパット・マルティーノの個性に引っ張られて出来上がった優良盤であり,エリック・アレキサンダーにとって『THE FIRST MILESTONE』は「過渡期」のアルバムの代表格のように思える。

 それがどうだろう。『ザ・セカンド・マイルストーン』での深い音色と硬派な鳴り。ついに「コルトレーン派・第三グループ」の筆頭格としてエリック・アレキサンダーが自ら追求する音楽性を確立したように思う。

 【MATCHMAKER,MATCHMAKER】の冒頭から流れ出たテナーサックスの衝撃が忘れられない。まるで現代にコルトレーンが舞い戻ってきたかのようなテナーサックスの深い響きに,稲妻に打たれたかのような電気ショックが背中を走った。

 真にゾクゾクした。久しぶりに「ウォーッ」と大声で叫びたくなった。音色にしてもフレージングにしても,一聴してすぐにエリック・アレキサンダーと識別できるコルトレーンのスタイルを完全消化し,オリジナルの音色を確立したエリック・アレキサンダー“その人”がここにいる。

 要は,白人コルトレーン派・伝統の「COOLなハード・バップ」である。しかもDRYなのにノリがめちゃめちゃ重い。ストレイト・アヘッドなスタイルが破壊力満点な「テナー・タイタン」の速射砲に身がよじれてしまう。真に手放しで素晴らしい。

 そう。「コルトレーン派・第三グループ」の筆頭格であるエリック・アレキサンダーの特長とは,インスピレーション豊かに,抑制のきいたトーンで創造的なインプロヴィゼーションを展開する「テナー・タイタン」である。

 そんなエリック・アレキサンダーが,明快なメロディー・ラインを創り出し,卓越したハーモニーを織り込みながら,スイングを発散し続け,完璧な形に仕上げたのが『ザ・セカンド・マイルストーン』なのである。

THE SECOND MILESTONE-2 1年前のアルバムと聴き比べて成長が分かるのだから,当のエリック・アレキサンダーの手応えはいかばかりであろう。腕を上げた。相当大きな自信を掴んだ。そんな勢いのまま臨んだレコーディングだったのだろう。

 ズバリ『ザ・セカンド・マイルストーン』で,エリック・アレキサンダーが一皮剥けた! エリック・アレキサンダーが「期待のニュー・スター」から「テナー・シーンのトップ・アーティスト」へと一気に駆け上った!
 エリック・アレキサンダーの「生きる伝説」は『ザ・セカンド・マイルストーン』から始まったのだ!

  01. matchmaker, matchmaker
  02. the second milestone
  03. moment to moment
  04. the man from hyde park
  05. estate
  06. luna naranja
  07. john neely beautiful people
  08. the cliffs of asturias

(マイルストーン/MILESTONE 2001年発売/VICJ-60745)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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山下 洋輔 / マル・ウォルドロンに捧ぐ4

A TRIBUTE TO MAL WALDRON-1 個人的には「日本のフリージャズ」と来れば,富樫雅彦菊地雅章の印象が強いのだが,恐らくは「日本のフリージャズ」の第一人者は山下洋輔という認識で間違いないと思う。

 管理人は森山威男脱退前の,中村誠一坂田明を擁した山下洋輔トリオのことは全く知らないのだが,なんだか知っているような気分になるほど,周りの先輩たちから山下洋輔にまつわる武勇伝を聞かされたからだろう。
 あの“肘打ち”パフォーマンスは演奏する上で必然性などないのだが,必然性があるように見せてくれる。

 だから山下洋輔セシル・テイラーを好きだと聞いても驚きやしない。しかし山下洋輔マル・ウォルドロンを好きだと聞いて大いに驚いてしまった。本当だろうかとにわかに疑ってしまう。

 山下洋輔からのマル・ウォルドロントリビュートA TRIBUTE TO MAL WALDRON』(以下『マル・ウォルドロンに捧ぐ』)を聴いてみた。
 どうなのだろう。管理人にはやっぱりピンと来なかった。朴訥でパーカッシブなピアノのタッチがマル・ウォルドロンっぽいのか?
 当時の管理人の耳では,どう逆立ちしても山下洋輔と「ブルージーな」マル・ウォルドロンが直接的には結び付かなかった。

 しかし,そんなことはどうでもよい。『マル・ウォルドロンに捧ぐ』は,怒涛の演奏のパワーに,ただ圧倒されるべきアルバムである。
 『マル・ウォルドロンに捧ぐ』は,至極真っ当なフリージャズであり,例の山下洋輔トリオの血が流れている。

 『マル・ウォルドロンに捧ぐ』の山下洋輔トリオのメンバーは,ベース国仲勝男ドラム小山彰太。このリズム隊の名演にシビレてしまう。

 国仲勝男ベースニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン懸かっている。超絶なのに滑らかにドライブする。骨太なベース・サウンドが鼓動を打つ度に気持ち良い。
 そんなベース・ラインに鋭く反応する小山彰太ドラミングもまた神懸かっている。山下洋輔ピアノが走り出す度にドラムが波打って後追いし続ける。大興奮である。

A TRIBUTE TO MAL WALDRON-2 管理人の結論。『マル・ウォルドロンに捧ぐ批評

 『マル・ウォルドロンに捧ぐ』は,楽曲として“マル・ウォルドロンの曲を演奏する”山下洋輔フリージャズの中の1つのプロジェクトと捉えて何ら問題はない。
 予備知識なしで無心で聴けば,底抜けのフリー山下洋輔トリオの「核」が聴こえている。

 国仲勝男小山彰太と組んだハイテンション・ピアノ・トリオという基本があって,その上でマル・ウォルドロンの「ブルージーな」モニュメントが漏れ出してくる。
 実に味わい深い旋律と和声が次から次へと淀みなく湧き出てくる,そんなトリビュート・アルバムだと思う。

  01. TRANE'S SOUL EYES
  02. ONE-UPMANSHIP
  03. MAL IS BACK IN TOWN
  04. MINOAT

(エンヤ/ENJA 1980年発売/COCB-53616)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/山本隆,瀧口譲司)

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エリック・アレキサンダー・ウィズ・パット・マルティーノ / ザ・ファースト・マイルストーン4

THE FIRST MILESTONE-1 エリック・アレキサンダーが特に素晴らしいのは,エリック・アレキサンダーと同じくジョン・コルトレーンを信奉しているテナーサックスの大物,マイケル・ブレッカーブランフォード・マルサリスの影響をものともしない,自分の信じる「テナー・タイタン」の姿を追いかけているところである。

 つまり,超テクニカルで「シーツ・オブ・サウンド」の現代版を行くマイケル・ブレッカーとも,シリアスなジャズにしてオープンな雑食系であるブランフォード・マルサリスとも違う。
 シカゴというオールド・ジャズの伝統を重んじる閉鎖的なコミュニティで育った“らしさ”を強く感じる。

 直情的でありながら情緒的ブレを起こさない平衡感覚。ロング・トーンによるソロを吹き続けようとも,一瞬たりとも決してバテない精神的なたくましさ。ひたむきにハード・ブローイング一辺倒で,どんな局面でも吹き抜ける“豪快な力業”に,エリック・アレキサンダーの揺るぎない意志を感じてしまう。

 『THE FIRST MILESTONE』(以下『ザ・ファースト・マイルストーン』)は,エリック・アレキサンダーのリーダー作であるが,実はこのアルバム,エリック・アレキサンダーの男気を感じたピアノハロルド・メイバーンギターパット・マルティーノによる,エリック・アレキサンダーの「プッシュ・アルバム」だと思っている。

 『ザ・ファースト・マイルストーン』を初めて聴いた時,エリック・アレキサンダーが“御大2人”にプロデュースされている印象を受けた。
 そう。初めて「吹きすぎない」エリック・アレキサンダーの新境地を聴かせてもらった。パット・マルティーノから教えを請いたエリック・アレキサンダーが抑制美に目覚めている。

 パット・マルティーノ参加の『ザ・ファースト・マイルストーン』に続く,ジム・ロトンディ参加の『セカンド・マイルストーン』,ニコラス・ペイトン参加の『サミット・ミーティング』,ロン・カーター参加の『ナイト・ライフ・イン・トーキョー』の「マイルストーン四部作」は,自重することを覚えた“大人のNEWエリック・アレキサンダー”のテナーサックスが聴き所である。

THE FIRST MILESTONE-2 パット・マルティーノのイマジネイティヴなギター・ユニゾンからこぼれ出すエリック・アレキサンダーの豊かなテナーがメロディック。
 これまでも師匠としてエリック・アレキサンダーをバックから煽り続けて鍛えてきたハロルド・メイバーンパット・マルティーノを迎えてパワー・アップ。ピアノのニュアンスを聞き取ろうとするエリック・アレキサンダーを置いてけぼりに前へ前へと乗り出している。

 そう。ピアノハロルド・メイバーンギターパット・マルティーノによる,バッパー畑の至極のしごきが,エリック・アレキサンダーテナーサックスに“アダルトな響き”を付与している。

  01. STAND PAT
  02. #34 WAS SWEETNESS (FOR WALTER PAYTON)
  03. THE FIRST MILESTONE
  04. THE TOWERING INFERINO
  05. NIGHT SONG
  06. LAST NIGHT WHEN WE WERE YOUNG
  07. THE PHINEAS TRANE
  08. I'M GLAD THERE IS YOU

(マイルストーン/MILESTONE 2000年発売/VICJ-60555)
(ライナーノーツ/成田正)

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渡辺 貞夫 / プレイズ・バッハ4

SADAO PLAYS BACH-1 『ライヴ・イン根室 1977』の39年前の音源リリースに驚かされてから約1年。再び渡辺貞夫の過去音源がリリースされることになった。
 今回は17年前のライブ音源である。『SADAO PLAYS BACH』(以下『プレイズ・バッハ』)である。

 管理人はジャズフュージョン専門であるが,MJQを筆頭にジャズメンが取り上げる題材としてのクラシックに接する機会は幾らかある。
 ゆえに『プレイズ・バッハ』も購入したのだが,その理由は“しょうがなく”ではなく“喜んで”である。

 管理人は渡辺貞夫が大好きだ。特に渡辺貞夫アルトの音色は「世界一美しい」と太鼓判を押す。そんな管理人としては『プレイズ・バッハ』こそが待望の過去音源に違いない。
 期待高まる〜! 聴く前からこんなにワクワクするのは何年振りのことだろう。

 『プレイズ・バッハ』を無心で聴く。流れ出る音楽は「クラシックのバッハそのもの」である。しかし,それ以上に聴こえてくるのは,あの渡辺貞夫の「世界一美しい」アルトの音色である。
 やはり曲とか題材とかは二の次である。ただ渡辺貞夫アルトサックスが鳴っている。それだけで大満足してしまう自分がいる。

 しかし,繰り返し聴いているうちに『プレイズ・バッハ』の印象が変化した。やっぱり面白くはない。ナベサダが緊張でかしこまったクラシックのコンサート録音を聴いている気分がしてしまう。

 『プレイズ・バッハ』は渡辺貞夫アルトサックスの音色目的で聴くには最高の1枚であろう。だが完成されたコンサートからはナベサダの香りは届いてこない。

SADAO PLAYS BACH-2 管理人の結論。『プレイズ・バッハ批評

 『プレイズ・バッハ』は,良く出来たライブ演奏と認めるが,いかんせんライブなのに非ジャズ的な書き譜通りの演奏に終始している。これはこれで有りなのか無しなのか?

 仮に渡辺貞夫が「クラシックのバッハ」ではなく,最近流行りの「バッハジャズ」のアレンジに向き合ったとしても,独唱によるアルトの音色の美しさは損なわれなかったように思えるのだが…。
 まっ,あのナベサダが「バッハジャズ」とは下品すぎて手を出さないのだろうけど…。

  01. FLUTE SONATA IN E MAJOR BWV.1035
  02. FLUTE SONATA IN E FLAT MAJOR BWV.1031
  03. PARTITA FOR FLUTE SOLO IN A MINOR BWV.1013
  04. ORCHESTRAL SUITE NO.2 IN B MINOR BWV.1067
  05. POR TODA A MINHA VIDA
  06. CARINHOSO
  07. FLUTE SONATA IN C MAJOR BWV.1033
  08. FLUTE SONATA IN B MINOR BWV.1030

(ビクター/JVC 2017年発売/VICJ-61768)
(ライナーノーツ/菅原正二,小林道夫)

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スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1997年度(第31回)

 「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCDLPビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。

 今回は1997年度(第31回)の発表です。

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テネシー・ワルツ / Rendezvous★【金賞】.テネシー・ワルツ
カサンドラ・ウィルソン&ジャッキー・テラソン


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ミズーリの空高く★【銀賞】.ミズーリの空高く
チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー


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ラヴ・シーンズ★【ボーカル賞】.ラブ・シーンズ
ダイアナ・クラール


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ザ・トリオ★【日本ジャズ賞】.ザ・トリオ
小曽根真


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コンプリート・アトラス・イヤーズ★【編集企画賞】.コンプリート・アトラス・イヤーズ
アート・ペッパー


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アメリカの祈り★【製作企画賞】.アメリカの祈り
マンハッタン・トリニティ+1


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トゥルー・バラード★【録音賞(新緑)】.トゥルー・バラード
 アーチー・シェップ


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アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション [XRCD]★【録音賞(再発)】.XRCDジャズ・シリーズ(全11タイトル)


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インプロヴィゼーション [DVD]★【最優秀ビデオ賞】.インプロヴィゼーション
チャーリー・パーカー他


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テナーズ・エニワン★【最優秀新人賞】.テナーズ・エニワン
ハーリー・アレン


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BEAUTIFUL LOVE★【最優秀新人賞】.ビューティフル・ラブ
ケイコ・リー


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 チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーの『ミズーリの空高く』が【銀賞】受賞。

 『ミズーリの空高く』は,20年来の付き合いを持つチャーリー・ヘイデンパット・メセニーが,数年間2人きりで構想について語り合い練り上げてきた,ベースギターだけのアコースティックデュオ
 『ミズーリの空高く』は,ジャズを越え音楽をも越えた“崇高な作品”と呼ばれて然るべき“大傑作”である。

 不要な音を徹底的に削ぎ落とし,本当に必要な一音勝負に出た“音の映像作家”パット・メセニー。そのパット・メセニーの音世界をキャッチし,音のパレットを共有しながら色付けに励むチャーリー・ヘイデン。2人がついに完成させたのが“音の空間美”そして“静寂のハーモニー”である。
 暖かい音色と美しい響きを伴って,静かにゆっくりと音が,時が流れていく。幸福の本質とは何なのかを問いかけながら…。

 ウッド・ベースアコースティック・ギターの音色が,自分では手を伸ばしても決して届かない「心の琴線」にまで達し“優しく撫で回してくる”。うれしい。このままずっと聴き続けていたい。音楽に心の底から感動している肌触りが残る。

 言葉を越えた音楽がある。『ミズーリの空高く』はそんな1枚である。

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