アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

West/Rock/Woods / JAMZZ#14

JAMZZ#1-1 西嶋徹WEST岩瀬立飛ROCK林正樹WOODS。それぞれの頭文字を取って結成されたピアノ・トリオの「WESTROCKWOODS」。

 木住野佳子との西嶋徹ベース国府弘子アキコ・グレースとの岩瀬立飛ドラム菊地成孔との林正樹ピアノが頭の中でいつでも完コピできる体質の管理人としては,この西嶋徹岩瀬立飛林正樹の超硬派で変態チックなジャズ・ピアノを期待して購入した。

 …が,しかし。「WESTROCKWOODS」のジャズ・ピアノとは「和製EJT」スタイルであった。正直ガッカリ。

 EJTがそうであるように演奏については文句なしに素晴らしい。アレンジもアドリブも面白いと思う。でもどこかで耳にしたことがあるようなないような…。
 厳密には違うのだろうけど雰囲気が“もろ”EJTのアレしている?

 1人1人は相当凄いのに,西嶋徹岩瀬立飛林正樹の三人寄れば,コーヒーのお供か読書のお供!

JAMZZ#1-2 管理人の結論。『JAMZZ#1批評 

 「ロックの名曲をジャズにアレンジした,革新的ピアノ・トリオ」のコピーは過大広告である。非革新的な『JAMZZ#1』を真剣に聴いたら疲れてしまった。繰り返し聴いたら疲れてしまった。

 その意味でも「WESTROCKWOODS」は「和製EJT」と思ってほぼ間違いない。エロジャケにも反対である。

  01. Hush
  02. Eat The Rich
  03. Black Dog
  04. With Or Without You
  05. Layla
  06. Enter Sandman
  07. 21st Century Schizoid Man
  08. Every Breath You Take
  09. Bohemian Rhapsody
  10. Theme Of West Rock Woods

(ターゲット・エンタテインメント/TARGET ENTERTAINMENT 2005年発売/TQCQ-3001)

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フレディ・ハバード / ブルー・スピリッツ4

BLUE SPIRITS-1 フレディ・ハバードにとって『BLUE SPIRITS』(以下『ブルー・スピリッツ』)は,ハービー・ハンコックの『エンピリアン・アイルズ』『処女航海』やウエイン・ショーターの『スピーク・ノー・イーヴル』録音の時期と重なる「油の乗り切った」最良の時代の演奏である。

 仮に『ブルー・スピリッツ』が『エンピリアン・アイルズ』『処女航海』『スピーク・ノー・イーヴル』と同じく,トランペットフレディ・ハバードテナーサックスウエイン・ショーターピアノハービー・ハンコックベースロン・カーターの布陣で制作されていたならば「偉大なるサイドメン」としてのフレディ・ハバードの人生も大きく変わっていたことと思う。

 それくらいの重要な時期にフレディ・ハバードが発表したのが,4管編成アンサンブル集の『ブルー・スピリッツ』であった。
 なぜこのタイミングで『ブルー・スピリッツ』だったのか? 『ブルー・スピリッツ』は新主流派というよりも,管楽器でベース・ラインを膨らませたジャズ・ロックに分類される。

 結果として駄盤認定の『ブルー・スピリッツ』であるが,フレディ・ハバードとしては4管編成アンサンブル集の『ブルー・スピリッツ』こそが「一番の自信作」なので当然のことに過ぎない。

 「人生を賭けた大勝負」で,旧いジャズ・ロックから最先端の新主流派までを1枚で表現している。作曲と編曲をこなしている。分厚いくせに軽いアンサンブルが聴き所。
 そう。『ブルー・スピリッツ』のようなアルバムは,世界で唯一人,フレディ・ハバードでないと作ることのできなかったアルバムなのだった。

 ただし,持てる力を全部発揮したからと言って,それだけではいい音楽は作れない。やっぱりここはハービー・ハンコックウエイン・ショーターに「頼み込んででも」参加してもらうべきだった。
 そして『エンピリアン・アイルズ』『処女航海』『スピーク・ノー・イーヴル』の続編を歩むべきだった。

 『ブルー・スピリッツ』の制作は3年後がベストであった。実は3年後に『ブルー・スピリッツ』と同じアプローチで制作されたアルバムがある。ハービー・ハンコックの『スピーク・ライク・ア・チャイルド』である。

BLUE SPIRITS-2 4菅編成の『ブルー・スピリッツ』と3管編成の『スピーク・ライク・ア・チャイルド』は,共にギル・エヴァンスの影響を受けたであろう壮大なオーケストレーションが聴き所である。

 しかし両者が決定的に異なるのは『ブルー・スピリッツ』がアンサンブルを聴くためのジャズなのに対して『スピーク・ライク・ア・チャイルド』のアンサンブルはおまけであって,主役はあくまでもハービー・ハンコックピアノなのである。

 3管には柔らかなムードだけを求めたハービー・ハンコックが一枚上手である。フレディ・ハバードの『ブルー・スピリッツ』での失敗は,とことん4菅にこだわりすぎたこと。4菅に音楽的な必然性を持たせることは難しかったかなぁ。

  01. SOUL SURGE
  02. BLUE SPIRITS
  03. OUTER FORCES
  04. CUNGA BLACK
  05. JODO

(ブルーノート/BLUE NOTE 1965年発売/TOCJ-4196)
(ライナーノーツ/ナット・ヘントフ,原田和典,ケニー・ワシントン)

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本多 俊之 / リード・マイ・リップス4

REED MY LIPS-1 デビュー当時は“フュージョンサックス・プレイヤー”として鳴らしていた本田俊之だったが『マルサの女』の大ヒット以来,多国籍音楽のリリースばっかり。
 そんなルーティーンを打ち破って,本田俊之が久々にリリースしたフュージョン・アルバムが『REED MY LIPS』(以下『リード・マイ・リップス』)である。

 しかも『リード・マイ・リップス』は,単なるフュージョン・アルバムではない。真にワールド・クラスのセッション・ミュージシャンが「本田俊之フュージョン」のために集結している。

 ドラムヴィニー・カリウタベースニール・スチューベンハウスギターマイケル・ランドウパーカッションマイケル・フィッシャートランペットジェリー・ヘイトランペットゲイリー・グラントアルトサックスラリー・ウイリアムステナーサックスピート・クリストリーブギター梶原順パーカッション横山達治 ETC

 『リード・マイ・リップス』は,LAフュージョンとJ−フュージョンの2つのセッション・チームに分かれて録音されているのだが,どっちがLAでどっちが国内だとか,そんな切れ目など感じられない。
 そう。『リード・マイ・リップス』の全9曲が,全て「本田俊之フュージョン」としか語れない。

REED MY LIPS-2 『マルサの女』と『リード・マイ・リップス』。音楽の出発点も終着点も雰囲気もまるっきり異なっている。でもそのどちらにも本田俊之サックスが色濃い。

 本田俊之サックスは,ハードに吹いてもソフトに吹いても,まろやかでいつも優しさに包まれる。
 なんだか,あのヴィニー・カリウタマイケル・ランドウでさえ,本田俊之と“笑顔で”セッションしている様子が音から伝わってくる。

  01. CRASH COURSE
  02. LA JOLLA
  03. INASE NIGHT
  04. MIND GAMES
  05. SIESTA
  06. FANCY FREE
  07. COMME CI, COMME CA
  08. HIGH SPEED CHASE
  09. 約束の夏〜Farewell my summer

(東芝EMI/WHO RING 1992年発売/TOCT-6702)

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フレディ・ハバード / ブレイキング・ポイント4

BREAKING POINT-1 フレディ・ハバードジャズ・メッセンジャーズから独立し,自分のグループで活動を始めたのが『BREAKING POINT』(以下『ブレイキング・ポイント』)からである。
 これまでは何だかんだと称賛されても,所詮雇われ稼業。自分の音楽を追及したかったフレディ・ハバードとしては遅咲きのスタートとなった。

 フレディ・ハバードソロとして活動するに当たり,意識したのは作曲であろう。初期のアルバムではさっぱりだったオリジナル曲が,次第にぽつぽつと入って来るようになり,フレディ・ハバードの体内で起きている変化を感じていたわけだが『ブレイキング・ポイント』を聴いて,完全に“作曲家”フレディ・ハバード推しなのが分かる。

 そう。フレディ・ハバードジャズトランペッターとしては超一流の人。コンポーザーとしてもなかなかの一流の人であろう。
 しかし,どうにもフレディ・ハバードには悪い意味での「軽さ」がつきまとう。紛れもない天才でありジャズ・ジャイアントの一人であるのに,いつでも選外。TOP10ではなくTOP20に位置する男。

 『ブレイキング・ポイント』を聴いていつも感じるのはフレディ・ハバードのマイナス面である。フレディ・ハバードは決定的にリーダー・シップが欠けている。
 『ブレイキング・ポイント』を録音していて「上手くいかない感。しっくりいかない感」をフレディ・ハバードは感じたのではなかろうか?
 ジャズ・メッセンジャーズと同レベルのメンバーと楽曲が揃っているのに,思い通りにまとまらない…。

 ここが超一流止まりのフレディ・ハバードと「マイスター」のアート・ブレイキー,あるいはマイルス・デイビスとの「差」なのであろう。
 バンドを締め付けないアート・ブレイキーとバンドを締め上げるマイルス・デイビス。それぞれタイプは真逆であるが強力なリーダーシップでバンドを引っ張り上げる“稀有な”存在感で共通する。
 嘘か誠か,これは真実なのだが,自分が演奏を休んでいる時間にもアート・ブレイキーマイルス・デイビスの音が聴こえるというものだ。

 『ブレイキング・ポイント』におけるフレディ・ハバードはどうだろう? 残念ながら,やっぱり存在が「軽い」。よく表現される実験盤にも達していない「中途半端なカッコ良さ」で終わっている。あと一歩突き抜けそうで突き抜けきれない。
 『ブレイキング・ポイント』を聴いて,これをフレディ・ハバードのアルバムだと認識できる人は少ないことだろう。フレディ・ハバードに欠けているのは,リーダー・シップの1点だけだが,これがジャズメンの資質としては想像以上に大きいのだ。

 だから管理人はメインを張るではなく,サイドメンに回った時のフレディ・ハバードの演奏が好きだ。フレディ・ハバードに関してはリーダー作ではなくゲスト参加のアルバムばかりを聴いてしまう。
 つまりはフレディ・ハバードの天賦の才とは「演奏する人」なのだ。演奏に特化された時のフレディ・ハバードトランペットは間違いなく最強であろう。

BREAKING POINT-2 極論を書けば『ブレイキング・ポイント』の真実とは,フレディ・ハバードが世間で受けそうだと思ったものを寄せ集めてきた「当時の流行最先端」なアルバムである。
 そこにフレディ・ハバードなりの明確なビジョンやコンセプトがあれば大ヒットとなったであろう。しかし『ブレイキング・ポイント』のベースにあるのは,まだまだジャズ・メッセンジャーズのメンバー,フレディ・ハバードとしてのジャズなのだ。

 管理人の結論。『ブレイキング・ポイント批評

 『ブレイキング・ポイント』には良くも悪くも“モーダルなフレディ・ハバード”がそこにいる。
 アート・ブレイキーとは違う“モーダル”を目指したのだろうが,表面上は新しいが根っ子の部分は伝統のジャズに支配されていて振り切れていない。

 一気に音楽性を変える難しさ。そして継続的に新鮮味を打ち出す難しさ。フレディ・ハバードも脱退して初めてアート・ブレイキーの「偉大さ」に気付いたに違いない。

  01. BREAKING POINT
  02. FAR AWAY
  03. BLUE FRENZY
  04. D MINOR MINT
  05. MIRRORS

(ブルーノート/BLUE NOTE 1964年発売/TOCJ-4172)
(ライナーノーツ/レナード・フェザー,原田和典,田原悠)

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富樫 雅彦 / スピリチュアル・ネイチャー5

SPIRITUAL NATURE-1 今では一般の日常語となった「スピリチュアル」という言葉はいつ頃から世間に定着したのだろう。恐らくは美輪明宏のあのTV番組のせいなのだろう。この世は「スピリチュアル」の花盛り。猫も杓子も「スピリチュアル」の文字を見る。

 しかし,巷に「スピリチュアル」がどんなに溢れようとも,管理人的には「スピリチュアル」と来れば『SPIRITUAL NATURE』(以下『スピリチュアル・ネイチャー』)一択! もはや30年以上前から「スピリチュアル」は来ていたのだ!

 そうして『スピリチュアル・ネイチャー』と来れば,次は富樫雅彦と来るのだろうが,管理人の場合は違う。
 確かに『スピリチュアル・ネイチャー』は富樫雅彦のリーダー・アルバムではあるが,このアルバムを「日本のジャズの金字塔」と紹介されることがあるように『スピリチュアル・ネイチャー』は,すでに富樫雅彦の手を離れて,70年代のフリージャズを総括したような1枚に位置にある。

 ズバリ『スピリチュアル・ネイチャー』の真髄とは,組曲にして,真にあらゆる束縛から解放されたジャズ。だからクリエイティブで自由なジャズ。つまりはフリージャズの範疇を超えている。

 専門的な書き方をするとフリージャズと『スピリチュアル・ネイチャー』のようなクリエイティブで自由なジャズとは別物である。
 フリージャズという言葉の響きからか,フリージャズとは「何でもあり」のように思えて,実はそうではない。インプロヴィゼーションとは違うのである。

 そう。『スピリチュアル・ネイチャー』は,フリージャズを出発点としたインプロヴィゼーションの組曲である。
 もう少しフリーに寄ってもインプロに寄っても,これほどまでに“崇高なジャズ”とはならなかったことであろう。難解さなど微塵も感じられない。組曲となる5曲の主旋律は全部,池田芳夫ベースが弾いているのだから…。

 管理人は思う。『スピリチュアル・ネイチャー』が成功したのはフリージャズを出発点としたしたからだと思う。
 富士登山にしても須走ルートとか御殿場ルートとかの登山口がある。勿論,登山口から出発しなくても頂上を目指すことは可能だが実際にはどうなのだろう。途中で下山することばかりであろう。
 それと同じで『スピリチュアル・ネイチャー』のような音楽は,ハード・バップやモード,新主流派から出発しても決して登頂できやしない。これまでジャズはそうやって多くの獣道を作ってきたわけであるが,そのどれもが8合目か9合目まで止まりだった。

 キース・ジャレットにしてもパット・メセニーにしても,そして富樫雅彦にしても,人生の中で一度は本気でフリージャズと格闘したからこそ,その上を経験することができた。9合目の「その先」を見ることができたのだ。

 『スピリチュアル・ネイチャー』のライナーノーツの中に富樫雅彦が見た「その先」についての記述がある。
 「フリー=自由は,演奏する側よりも聴く側にある。そしてその時点で,奏者と聴衆が一体となって創造し,また想像しうるとき,両者の断絶は取り除かれるはず。このことは,すべての音楽の形式を問わず<コミュニケートする>ための一番大切な条件ではないか」。

 うーむ。「聴く側に委ねられる自由」。様々な情報や経験で自分に合うテンプレートに照らして聴くことしか出来ないから,フリージャズを難しく感じてしまうものなのだろう。

SPIRITUAL NATURE-2 富樫雅彦が『スピリチュアル・ネイチャー』で提示したものとは「沈黙」ではなかっただろうか?
 『スピリチュアル・ネイチャー』を聴いていると,自然と想像している自分,黙想している自分に気付くことがある。と同時にライブ盤なのに,無観客のホールで演奏しているような雰囲気とのGAPを意識することがある。

 この異様な無歓声のライブ録音。最初は管理人も編集によるものだと考えていたが,ここ数年あまりは,これって本当に観客全員が静かに座って聴いていた結果なのかも,と思うようになった。
 富樫雅彦の狙い通りの「沈黙」である。「腕組み瞑目して音楽に没頭する」。当時のジャズ・ファンなら有り得なくもない?

 さて,冒頭の「スピリチュアル」ブームに戻る。「スピリチュアルスピリチュアル」って大騒ぎして,結局は自由で自然な精神世界を自分自身で縛っているのでは?

 その意味で「スピリチュアル」ブームはニセモノである。真にあらゆる束縛からの解放は『スピリチュアル・ネイチャー』のインプロヴィゼーションの組曲の中で既に提示されていた。“崇高なジャズ”こそが真に「スピリチュアル」なのである。

  01. THE BEGINNING
  02. MOVING
  03. ON THE FOOTPATH
  04. SPIRITUAL NATURE
  05. EPILOGUE

(イースト・ウィンド/EAST WIND 1975年発売/EJD-3050)
(ライナーノーツ/清水俊彦)

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フレディ・ハバード / ボディ・アンド・ソウル4

THE BODY & THE SOUL-1 『THE BODY & THE SOUL』(以下『ボディ・アンド・ソウル』)の主役はフレディ・ハバードではない。ウェイン・ショーターである。

 そんな主役の2人は共にジャズ・メッセンジャーズの同僚として活動中。共演を重ね,新しいアンサンブルを重ねながらフレディ・ハバードの方からウェイン・ショーターを誘ったのかな? 『ボディ・アンド・ソウル』にはそんな“ウェイン・ショーター印”の音が鳴っている。

 『ボディ・アンド・ソウル』のレコーディング・メンバーは,トランペットフレディ・ハバードテナーサックスウェイン・ショーターアルトサックスエリック・ドルフィートロンボーンカーティス・フラーピアノシダー・ウォルトンベースレジー・ワークマンドラムルイ・ヘイズ

 そう。『ボディ・アンド・ソウル』は,アート・ブレイキー抜きのオール・ジャズ・メッセンジャーズによるスモール・コンボ+拡大されたビッグ・バンド&オーケストラ編成。
 ジャズ・メッセンジャーズの亜流にして,こちらこそが本流と思わせる“HOTな”フレディ・ハバードと“COOLな”ウェイン・ショーターの方向性が一致が名演である。

 『ボディ・アンド・ソウル』の印象を一言で書けば,大編成なのに「全くうるさくない」。フレディ・ハバードにだけは自由に吹かせておいて,バックには抑制を求めているから,音楽全体がなめらかで,知的な響きがする。
 これほどの大物メンバーが個性を抑えてビッグ・バンドのアンサンブル吹きで満足させることができたウェイン・ショーターの“天才”ぶり。ストリングスについても,よくある甘すぎるムードもなく,アーティスティックに鳴らし過ぎることもない。

 “音楽監督”ウェイン・ショーターにとって『ボディ・アンド・ソウル』のようなアレンジ・アルバムの制作は,おおよそ30年後となる『HIGH LIFE』や『ALEGRIA』の登場まで待たなければならない。
 それくらいにウェイン・ショーターにとって『ボディ・アンド・ソウル』は快心の出来だったのだろう。世界指折りのトランペッターフレディ・ハバードがアンサンブルの核を張っているのだから,アレンジ・アルバムは『ボディ・アンド・ソウル』で完結したとしても当然だと思う。

THE BODY & THE SOUL-2 『ボディ・アンド・ソウル』のソロイストフレディ・ハバードエリック・ドルフィーの2人。
 ただし,2人とも編曲の流れを壊さないようなソロであって勿体ない。特にエリック・ドルフィーウェイン・ショーターの共演は,恐らく録音物としては『ボディ・アンド・ソウル』の1作だけだと考えられている。

 その意味で『ボディ・アンド・ソウル』の没テイク。それもエリック・ドルフィーの突飛なソロがオクラの原因となったトラックが残ってはいないのだろうか?

  01. BODY AND SOUL
  02. CARNIVAL (MANHA DE CARNAVAL)
  03. CHOCOLATE SHAKE
  04. DEDICATED TO YOU
  05. CLARENCE'S PLACE
  06. ARIES
  07. SKYLARK
  08. I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
  09. THERMO

(インパルス/IMPULSE! 1963年発売/UCCU-5278)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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